2022年の税理士法改正にともない、2023年度の税理士試験から受験資格の要件が緩和され、注目が集まっている税理士。
受験者数の減少が受験資格緩和の背景にあり、税理士の人材不足が伺えます。
2024年現在、資格保有者にとっては売り手市場の税理士の転職市場ですが、科目合格者向けの求人もあり、未経験から税理士転職を目指せるチャンスのある職種ともいえるでしょう。
ただ、税理士の転職先は多岐にわたっているため、キャリアプランの組み立て方や選択が難しい一面もあります。
さらに機密保持の必要性がある職種でもあるため、求人が表に出にくく、今より条件の良い転職先が見つけられない人も。
そこでおすすめなのが「税理士向けの転職エージェント&転職サイト」です。
税理士法改正や税理士の転職市場など、最新情報を提供はもちろん、表には出回らない好条件の非公開求人の紹介や、内定獲得に向けたさまざまなサポートを受けられます。
当記事では、税理士が転職活動をする際におすすめの転職エージェントと転職サイトのサービス内容を徹底比較。
上記とあわせて、職場別、経験・職歴別におすすめのサービスも紹介しているので、自分に合ったサービスを活用して転職成功を目指してください。
【最新版】税理士におすすめの転職エージェントと転職サイト8社を徹底比較!各サービスの特徴も詳しく解説
以下の基準を参考として、税理士の転職でおすすめしたい転職エージェントと転職サイト8社を徹底比較してご紹介します。
各サービスの特徴も詳しく解説しているのでチェックしてみてください。
スピーディーに転職できる『ヒュープロ』
- 税理士・会計業界に強い転職エージェント
- 業界への理解が深いため、マッチングの精度も高い
- 「面接1回のみ」の求人あり
『ヒュープロ』はスピーディーに転職したい税理士におすすめの転職エージェントです。
ヒュープロは各法人・事務所とのつながりが深いため、ヒュープロ経由での応募なら、面接が1回のみで終わるケースも多いからですね。
「税理士業界では転職活動に1ヶ月半~3ヶ月程度かかる」と言われますが、ヒュープロなら3週間程度で内定を得られるケースも(※1)。
またヒュープロでは各法人・事務所の代表や経営層クラスに直接ヒアリングを行うので、提供される情報がリアルで、求人の比較検討に役立ちます。
ミスマッチが少ない状態でスムーズに転職することに注力していることから、利用者の転職満足度も93%と高いです(※2)。
スムーズに転職したい方には、ヒュープロをおすすめします。
「週4日勤務」「リモート勤務」といった求人も紹介してもらえるので、資格を活かしながら家庭・プライベートと両立して働きたい方にもおすすめです。
※1、2「ヒュープロ」公式サイトより(2024年4月8日時点)
雇用形態 | 正社員 |
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取扱業種 | 税理士・税務スタッフ、経理、財務、公認会計士、人事・労務、社会保険労務士、法務・知財、弁護士、CFO、その他 |
求人対応エリア | 全国 |
運営会社 | 株式会社ヒュープロ |
公式サイト | https://hupro-job.com/ |
独占求人多数で転職活動の幅が広がる『MS-Japan』
- 税理士・管理部門特化型として30年以上の実績をもつ(※1)
- MS-Japanしか紹介できない独占求人を多数保有
- 税理士向けの個別相談会・転職セミナーを開催
『MS-Japan』は独占求人を多数保有しているため、登録すると転職活動の幅が広がります。
一般の転職サイトなどでは公開されていない情報が多く、登録すれば「こんな好条件の求人があったのか」「自分では探せない」と驚くような求人に出会える可能性があります。
実際、MS-Japanで扱っている求人の90%は非公開求人(※2)で、サイト上では公開されていません。
「大手税理士法人」「特化型会計事務所」「個人会計事務所」「コンサルティングファーム」「一般の事業会社」など、求人は多様。
そのため「年収アップしたい」「ワークライフバランスを整えたい」「独立を見据えて、有利になる転職先を選びたい」「特定業界の専門的なスキルを身につけたい」など、さまざまなニーズに対応できます。
「転職サイトで求人を探しているけれど、良い求人がなかなか見つからない」という方は、MS-Japanに登録してみてはいかがでしょうか。
※1、2「MS-Japan」公式サイトより(2024年4月8日時点)
雇用形態 | 正社員 |
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取扱業種 | 経理・財務、人事・総務、法務・知的財産、経営企画・内部監査、広報・IR・マーケ・購買、秘書・オフィスワーク、会計事務所・監査法人、法律・特許事務所、社会保険労務士事務所、コンサルティング、役員、金融、その他 |
求人対応エリア | 全国、海外 |
運営会社 | 株式会社MS-Japan |
公式サイト | https://www.jmsc.co.jp/ |
コンサル・税理士事務所経験ありのアドバイザーが多数在籍している『マイナビ税理士』
- コンサル・税理士事務所経験ありのアドバイザーが在籍
- 無料診断メニューで「強み」や「転職の必要性」を診断できる
- キャリア相談会・転職相談会を開催
『マイナビ税理士』はコンサル・税理士事務所経験ありのアドバイザーが多数在籍しており、専門的なサポートを提供してくれる転職エージェントです。
業界専門のアドバイザーたちにサポートしてもらえるので、「求人票だけではわからない情報」「自分では調べようがない情報」を提供してもらえます。
また応募書類の添削や面接対策もしてもらえるので、転職活動がスムーズに進むでしょう。
なお紹介先はいわゆる「BIG4(デロイトトーマツ税理士法人、KPMG税理士法人、PwC税理士法人、EY税理士法人)」から「大手・中堅の税理士法人」「会計事務所」「上場企業」まで多様。
転職先の勤務地エリアも全国にあります。
そのため「希望する会社・事務所の種類・規模」「住んでいるエリア」と問わず、幅広い方におすすめできます。
「税理士」「科目合格者」向けの個別相談会も開催されていますので、気になる方はまず相談会・セミナーに参加してみてはいかがでしょうか。
雇用形態 | 正社員 |
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取扱業種 | 会計事務所・税理士法人、コンサルティングファーム、事業会社、金融機関 |
求人対応エリア | 全国 |
運営会社 | 株式会社マイナビ |
公式サイト | https://zeirishi.mynavi-agent.jp/ |
マッチング精度にこだわる転職エージェント『ハイスタ税理士』
- 税理士・科目合格者への転職支援に特化
- キャリアアドバイザーが「転職支援」と「事務所・企業とのパイプ役」の両方を担当
- 求人はすべて非公開
『ハイスタ税理士』はマッチング精度にこだわる転職エージェントです。
「キャリアアドバイザーが応募者対応も企業対応もする」というスタイルなので、ひとりのアドバイザーがトータルで転職をサポートしてくれます。
アドバイザーが一気通貫で担当すると「応募者の希望」と「企業の事情」をすり合わせやすいため、マッチング精度も内定率も高まると期待できます。
またハイスタ税理士では、求人がすべて非公開なのも特徴的。
「ハイクラス求人」「好条件・人気の求人」を多く扱っているため、非公開求人が多いのですね。
非公開求人を見たい方は、まず登録しましょう。
雇用形態 | 正社員 |
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取扱業種 | 会計事務所・税理士法人、事業会社など |
求人対応エリア | 全国 |
運営会社 | 株式会社アシロ |
公式サイト | https://hi-standard.pro/tax/ |
「転職しない選択」も提案できるエージェント『TACキャリアエージェント』
- 「資格の学校TAC」の子会社が運営
- 公認会計士・税理士(受験生も含む)の就職・転職支援実績は20,000人以上(※)
- 転職や業界に関する理解を深めるためのウェビナーを開催
『TACキャリアエージェント』は「転職しない選択」も提案できるエージェントです。
「無理やり転職させても、転職希望者のためにならない場合がある」と理解しているからですね。
例えば転職して一時的に収入がアップしても、将来的な昇給アップ率が少ないなら、「転職者のためになる」とはいえないでしょう。
上記のように転職によるメリットが少ない場合には「今は転職しないほうがいいのでは」と提案してくれるのですね。
転職希望者が内定を獲得して入社しないと、転職エージェントにはお金が入りません。
そのため悪質・強引なエージェントは、報酬を獲得しようと何とかして転職希望者をクライアント企業に入社させようとしてきます。
しかしTACキャリアエージェントなら、「自分のためにならない転職先に、無理やり入社させられる」という心配は不要です。
TACの受講生・卒業生以外でも利用可能ですよ。
※「TACキャリアエージェント」公式サイトより(2024年4月8日時点)
雇用形態 | 正社員 |
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取扱業種 | 税理士法人・会計事務所、監査法人、事業会社、コンサルティング、その他 |
求人対応エリア | 全国 |
運営会社 | 株式会社TACプロフェッションバンク |
公式サイト | https://tacnavi.com/ |
長期的な視野でキャリアカウンセリングを実施している『SACT』
- 転職支援実績が1,000人以上(※)
- 3年後~10年後まで見据えたキャリアカウンセリングを実施
- 応募者と近い転職事例を「ケーススタディ」として紹介
『SACT』は転職の3年後~10年後まで見据え、長期的な視野でキャリアカウンセリングを実施する転職エージェントです。
単なる「転職先の紹介」ではなく、長期的なキャリアも見据えた提案をしてくれるのは嬉しいですね。
現在税理士の転職市場では、「特定業種・分野に特化した会計事務所」「他の士業と連携する事務所」などが増えています。
転職先が選べる状況になっている一方、きちんと転職先を選ばないとキャリアプランとの相違を起こしてしまう可能性も。
SACTなら経験豊富なアドバイザーが丁寧に希望をヒアリングし、さらに業界の動向も踏まえて転職先を提案してくれるので、ミスマッチが少なくなると期待できます。
サイトには「転職成功事例」が掲載されているので、まずは「あなたに似た転職事例」がないかチェックしてみてはいかがでしょうか。
※「SACT」公式サイトより(2024年4月8日時点)
雇用形態 | 正社員 |
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取扱業種 | 税務・会計事務所、監査法人、コンサルティング会社、事業会社(経理・財務系職種) |
求人対応エリア | 全国 |
運営会社 | 株式会社SACT |
公式サイト | https://sactjp.com/ |
転職後の定着率98.1%(※)を誇る『VRPパートナーズ』
- 転職後の定着率98.1%(※)
- コンサルタント全員が10年以上の経験をもつ
- 「応募者へのサポート」と「企業への営業」をひとりのコンサルタントが同時に担当
『VRPパートナーズ』は転職後の定着率が98.1%(※)と高い転職エージェントです。
コンサルタント全員が豊富な経験をもっているうえ応募者と企業の両方に対応しているので、マッチング精度が高くなって定着率も上がるのだと考えられます。
コンサルタントが企業担当者にも転職希望者にも会っているため、「企業の雰囲気と応募者の人柄が合いそうか」を判断できるのですね。
もちろん転職希望者が知りたいと思う「企業の将来性」「方向性」「経営陣のタイプ」などの情報は、しっかり共有してもらえます。
また「長期的なキャリアプランについての相談」を得意としているコンサルタントも在籍しており、長期的な付き合いができるのも魅力。
公式サイトで公開されている求人数はやや少ないですが、非公開の求人も保有しています。
気になる方は、まず転職支援サービスに申し込みましょう。
※「VRPパートナーズ」公式サイトより(2024年4月8日時点)
雇用形態 | 正社員 |
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取扱業種 | メーカー、商社、放送・広告・印刷・出版、金融、ソフトウェア・情報処理、通信・インターネット、流通・小売、フード・レストラン、レジャー・アミューズメント・ホテル・観光、人材ビジネス、コールセンター、コンサルティングファーム・シンクタンク、医療・福祉・介護・健康、教育、電気・ガス・水道、団体・連合会・官公庁、不動産、建築・土木、その他の業種 |
求人対応エリア | 全国、海外 |
運営会社 | 株式会社VRPパートナーズ |
公式サイト | https://www.vrp-p.jp/ |
首都圏の求人を探している人におすすめの『大原キャリアナビ』
- 大原学園グループが母体
- 転職サイトとしても使える
- 税理士科目合格者の転職支援実績多数
『大原キャリアナビ』は首都圏の求人がメインなので、東京周辺の税理士・税務スタッフ求人を探している人におすすめです。
オンライン面談が可能なので、「地方在住で、東京の大手税理士法人で働きたい」という方も利用できます。
遠方からの応募に際しては、「オンライン面接できるように調整してくれる」などの配慮もあります。
また資格の学校が運営する転職エージェントなので、税理士科目合格者の転職支援が得意なのも特徴です。
「税法科目の合格はなかったが、BIG4から内定をもらった」という事例も。
税理士の転職・就職活動に関するセミナーや相談会も開催されているので、気になる方は一度参加してみましょう。
雇用形態 | 正社員、契約社員、紹介予定派遣、パート・アルバイト、派遣社員 |
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取扱業種 | 税理士法人・会計事務所、監査法人、一般企業/公益・学校法人、社会保険労務士法人・事務所、、コンサルタント、その他 |
求人対応エリア | 全国 |
運営会社 | 株式会社大原キャリアスタッフ |
公式サイト | https://www.o-hara-cs.jp/ |
税理士向け転職エージェントと転職サイトを働きたい職場から探す
税理士・科目合格者が活躍できる職場は「税理士法人・事務所」や「会計事務所」だけではありません。
職場の種類別に、おすすめの転職エージェントを紹介します。
希望の職場が決まっているなら、ぜひチェックしてみてください。
税理士法人・会計事務所への転職におすすめの転職エージェント3選
税理士法人・会計事務所への転職におすすめの転職エージェントは、次の3社です。
- ヒュープロ
- MS-Japan
- マイナビ税理士
各社の特徴やおすすめポイントを紹介するので、選ぶ際の参考にしてください。
BIG4や大手税理士法人の求人はもちろん、中小規模の事務所の求人も多数保有しており、希望に合わせて転職先を選べるのがメリット。
候補となる求人が多ければ、「勤務地・交通アクセス」「残業の有無」といった細かい条件でも比較しやすくなります。
税理士科目合格者の「税理士法人・事務所への転職」もサポートしてくれますので、一度相談してみましょう。
「税理士法人から個人事務所の後継者候補へ」「実務未経験から大手税理士法人へ」といった転職を叶えた実績もあります。
既存の求人に求職者を当てはめるだけではなく、「求職者の希望に応じて、事務所側に就労の条件を変更してもらう」「新しい求人を発掘する」といった働きかけも可能です。
例えば「子育て・介護との両立したい応募者向けに、勤務日時を調整する」「独立志向が強い応募者のために、後継者選びに苦慮している事務所を探す」などですね。
税理士法人・事務所と密な関係を築き、「採用や後継者探しに苦慮している事務所の事情」を把握しているからこそできる動きです。
「なかなか条件に合致する求人がない」と悩んでいる方も、諦めずに一度MS-Japanに相談してみましょう。
人材大手・マイナビのブランド力とネットワークを活かして、多くの求人を保有しています。
もちろん中小規模の税理士法人・事務所の求人も扱っています。
そのため「管理職としての経験を積むために大手から中堅税理士法人へ」「勉強時間を確保するために中小事務所へ」といった、さまざまな転職目的に対応可能。
それぞれの税理士法人・事務所の特徴をしっかり教えてもらえるので、希望に合う転職先を選びやすいでしょう。
コンサルティングファームへの転職におすすめの転職エージェント2選
税理士がコンサルティングファームへ転職する際におすすめの転職エージェントは、次の2社です。
- VRPパートナーズ
- ムービン
それぞれの特徴&おすすめポイントを紹介するので参考にしてください。
「税理士3科目・4科目以上合格で挑戦できる税務コンサルタント職」といった求人もあります。
「コンサル会社で大規模な案件を担当したい」「やりがいを求めつつも、プライベートとのバランスをとりたい」といった希望もできるので、一度コンサルタントに相談してみましょう。
とくに20代~30代の若手税理士のコンサル転職が得意で、「BIG4から事業再生コンサルへ」「中堅税理士法人から税務コンサルへ」などの実績があります。
コンサルティングファームへの転職を考えている若手税理士向けに「コンサル転職の相談会」を随時開催しているので、気になる方は一度参加してみてはいかがでしょうか。
相談会には「今すぐ転職するつもりはない」という人でも参加できます。
一般企業への転職におすすめの転職エージェント3選
税理士が一般企業に転職する際におすすめの転職エージェントは、次の3社です。
- ヒュープロ
- MS-Japan
- ジャスネットキャリア
3社の特徴やおすすめポイントを参考に選んでみてください。
一般企業の求人で「税理士資格」や「科目合格」が応募の必須条件となることは多くありません。
しかし資格や税理士法人・会計事務所での実務経験が評価されたり歓迎されたりすることは多々あります。
ただ「資格や経験を存分に活かせるのか」「ずっと税務のプロとして仕事ができるのか(全く関係ない部署への移動がないか)」は企業により異なります。
応募の際には「苦労してとった資格がきちんと活かせるか」をエージェントとしっかり相談しましょう。
経理・財務部門の「即戦力」「リーダー候補」の求人ですと、税理士法人・会計事務所での実務経験が求められることも多くあります。
また税理士資格や科目合格が歓迎要件となっていることも多く、税理士としてのスキルを活かした転職が可能です。
「税理士の資格・経験を活かして一般企業で働きたい」「一般企業で働くことで、ビジネスへの理解を深めたい」と考えている方は、MS-Japanに相談してみましょう。
そのためジャスネットキャリアには一般企業の「経理部長・課長(候補)」「経理職」といった求人が豊富です。
クライアントベースの勤務体制になりがちな税理士法人・会計事務所とは違い、ワークライフバランスのとりやすい求人も多くあります。
また応募条件を満たしていない部分があっても、エージェントによる推薦や条件交渉で、一般企業から内定を得た事例も。
「ワークライフバランスを従事し、時短で働きたい」「資格はあるが税務の実務経験はない」といった「転職活動における弱み」がある方も、一度ジャスネットキャリアに相談してみることをおすすめします。
おすすめの税理士向け転職エージェントと転職サイトを経験・職歴別に探す
経験・職歴別におすすめの税理士向け転職エージェントと転職サイトを紹介します。
上記の経験・職歴に該当する場合は、ぜひ参考にしてみてください。
税理士科目合格者におすすめの転職エージェント2選
税理士科目合格者におすすめの転職エージェントは、次の2社です。
- マイナビ税理士
- TACキャリアエージェント
それぞれのおすすめ理由や特徴を紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
例えば「史研究家がある」「年間休日が多い」「リモートワークが可能」「勉強中のスタッフは業務量を考慮」といった求人ですね。
業務内容は「税務申請書の作成サポート」「月次決算業務」などとなることが多いです。
「税理士になりたいが、今の環境では勉強が進めにくい」「今勤めている職場では、十分な経験が積めない」と考えている方は、マイナビ税理士に相談してみましょう。
そのため科目合格者向けに「勉強時間を確保しやすい職場」を紹介してくれます。
さらに「勉強時間を確保しつつ、やりがいをもてる仕事がしたい」「憧れのBIG4で働きたい」という希望を叶える提案も可能です。
TACキャリアエージェントでは科目合格者向けの個別相談会を開催していますので、気になる方は申し込んでみましょう。
実務未経験者におすすめの転職エージェント3選
「科目合格したものの実務は未経験」という方におすすめの転職エージェントを紹介します。
- マイナビ税理士
- ヒュープロ
- 人材ドラフト
各社のおすすめ理由や特徴などを参考に、転職エージェントを選んでみてください。
実際に求人を検索してみると、税理士法人や一般企業・金融機関で働ける「未経験可」の案件が222件見つかりました(※)。
「大学や大学院で税務について勉強してきたので、社会経験がない」という方でも、税務の知識と資格を活かしてキャリアを切り開いていくことが可能です。
「未経験でも税理士法人・会計事務所に転職できるのだろうか」と悩んだら、一度マイナビ税理士に相談してみましょう。
※「マイナビ税理士」公式サイトより(2024年4月8日時点)
税理士・税務スタッフの「未経験可求人」を検索してみると、1,745件も見つかりました(※)。
また税理士業界や税理士のキャリアに精通した担当者が多いため、「未経験からどのようにキャリアを描いていくか」という相談もでき、心強いでしょう。
「他の転職サイトやエージェントでは、未経験OKの求人がなかなか見つからない」という方は、ヒュープロの相談してみてはいかがでしょうか。
公開されている求人数は少なめですが、未経験OKの求人も扱っていて、実際に「未経験で会計事務所に転職できた」という体験談もありました。
「未経験から税理士になりたい人を応援する職場」「教育体制が充実している職場」も目立ちます。
ヒュープロやマイナビ税理士を補完する転職エージェントとして、登録を検討するのがおすすめです。
税理士法人・事務所経験者におすすめの転職エージェント2選
会計事務所・税理士事務所への転職におすすめの転職エージェントは、次の2社です。
- ビズリーチ
- レックスアドバイザーズ
それぞれの特徴やおすすめポイントを参考にしてみてください。
経理・財務関連やコンサル分野で「税理士資格が必須の高収入求人」や「税理士法人勤務経験が歓迎される高収入求人」があります。
ビズリーチに登録するとヘッドハンターからスカウトが届くので、「税理士業界に強いヘッドハンターかどうか」をチェックしてから相談するかどうかを決めましょう。
また企業の求人を閲覧したり、直接企業からスカウトを受けてやり取りしたり、求人に応募したりもできます。
経験者への転職サポート実績が多いからこそ、資格・経験を活かしてキャリアアップするためのノウハウが蓄積されています。
例えば「年収の高い外資系企業に転職したいなら、まず外資クライアントがいる職場で経験を積んだほうがいい」などのアドバイスがもらえます。
1回の転職についてのアドバイスだけではなく、「さらなるキャリアアップを達成するための道筋」についてもアドバイスしてくれるのがメリットです。
転職エージェントと転職サイト選びに悩んでいる税理士さんへのアドバイス3つ
税理士が転職したいときの転職エージェントと転職サイトの選び方を紹介します。
転職エージェントを選ぶ際はチェックするようにしましょう。
求人企業・事務所とのパイプが太い転職エージェントを選ぶ
税理士や科目合格者の転職では、求人企業・事務所とのパイプが太い転職エージェントを選びましょう。応募先企業についての情報が豊富な転職エージェントを選びましょう。
応募先企業・事務所についての情報が豊富で、転職後の後悔やミスマッチを防げるからです。
とくに中小の会計事務所・税理士事務所へ転職する際に、「事務所の雰囲気に馴染めず辛い」という失敗がよく起こります。
中小の事務所では、大手に比べて所長の方針・性格が事務所内に大きな影響を与えます。
そのため所長の方針と考え方が合わない場合、「仕事がやりにくい」「居づらい」といった状況に陥ることも。
業務内容や収入だけではなく、「所長や幹部の人柄」「雰囲気」との相性もかなり大切です。
各企業や事務所と太いパイプのある転職エージェントなら、経営者の性格や事務所内の雰囲気も把握しており、転職した場合に想定される「メリットやデメリット」についても教えてくれるはずです。
また情報提供だけではなく、「職場見学」「現職のスタッフから話を聞く機会」をセッティングしてくれる転職エージェントもありますので、対応可能か聞いてみるといいでしょう。
税理士ならではの「転職活動の戦略提案」ができる転職エージェントを選ぶ
税理士ならではの「転職活動の戦略提案」ができる転職エージェントを選ぶことも重要です。
税理士と科目合格者とではキャリアプランや求められるスキルなども異なるため、戦略を誤ると転職に失敗してしまいます。
たとえば、税理士ならではの「転職活動の戦略提案」ができる転職エージェントは、次のようなアドバイスを踏まえた上で、戦略を提案してくれるでしょう。
- 今の資格と経験なら、収入は変わらなくても経験値アップをとるべき
- 収入アップを狙うなら、特化型事務所希望から方針転換すべき
現時点の経験値、科目の合格数や種類に応じた転職活動の戦略を提示してくれる転職エージェントなら、転職活動がスムーズになると期待できます。
税理士転職に特化または強い転職エージェントを選ぶようにしてください。
得意としている税理士向け取引先をチェックして選ぶ
希望の転職先が具体的に決まっている場合は、転職エージェントが得意としている税理士向け取引先をチェックして選ぶといいでしょう。
税理士の勤務先は近年多様化しており、転職エージェントによって得意分野が異なる場合もあります。
たとえば、税理士の主な転職先として、以下の職場が挙げられます。
- 会計事務所・税理士事務所
- 税理士法人
- 一般企業
- コンサルティングファーム
幅広く対応している転職エージェントもあれば、税理士事務所や税理士法人が中心だったり、コンサル業界に強くコンサルティングファームを得意としていたりと、得意分野はさまざま。
希望転職先によってキャリアパスも変わってくるので、得意分野を見極めるのは重要です。
転職エージェントが得意としている取引先がわからない人は、取り扱っている求人内容でも判断できるので、各公式サイトの求人検索を活用してみてください。
税理士の転職活動において転職エージェントの利用がおすすめな理由
税理士の転職活動において、転職エージェントを使うメリットは以下の3点です。
詳しく解説するので参考にしてみてください。
税理士試験の準備をしながらでも転職活動できる
科目合格者の方ですと、税理士試験の勉強と転職活動を並行することも多いでしょう。
転職エージェントを利用すると、資格支援の準備しながらでもスムーズに転職活動ができます。
キャリアアドバイザーに「求人探し」「面接の日程調整」「書類の添削」「条件交渉」などを任せられるからですね。
もちろん現在税理士として忙しく働いている方も、キャリアアドバイザーのサポートを受けることでスムーズに転職活動できます。
「仕事や試験勉強が忙しい」という人にとって、転職エージェントを利用するメリットは大きいです。
大手税理士法人はじめ優良求人の紹介を受けられるチャンスがある
大手税理士法人をはじめ優良求人の紹介を受けられるチャンスがあるのも、転職エージェントを利用するメリットです。
企業が転職エージェントを利用して採用活動を行う際、決して安くはないコストがかかります。
そのため転職エージェントには、採用コストをかけられる大手税理士法人(BIG4など)や、安定経営の事務所の求人などが多くなるのですね。
またキャリアアドバイザーのサポートを受けることで、優良求人への選考通過率もアップすると期待できます。
自分で転職活動を行った場合、求人の探し方によっては、「残業が極端に多いのに給料が安い」「福利厚生が整っていない」といった事務所に転職してしまうことも。
BIG4をはじめとする大手税理士法人や、働きやすい事務所を希望する場合は、ぜひ転職エージェントを活用してください。
年収アップ転職を実現できる可能性が高まる
年収アップ転職を実現できる可能性が高まるのも、転職エージェントを利用するメリットのひとつです。
キャリアアドバイザーが、年収アップ転職に向けての戦略の立て方をアドバイスしてくれたり、条件交渉を代行してくれたりするからですね。
税理士の年収アップ転職は難しいとも言われています。
BIG4のような高収入を得られる求人は競争率が高く、求められるスキルや専門性も高いからです。
もちろん転職エージェントを利用すれば、先の章でも紹介したように、BIG4や優良求人に出会えるチャンスは高まるため、好条件の求人紹介も受けられます。
また科目合格者であっても、転職エージェントなら合格科目からスキルアピールの方法をアドバイスしてもらえたり、市場には出回らない科目合格者向けの高待遇求人を受けられたりも。
現在の年収に満足していない人や、年収アップ転職を希望する人は、ぜひ転職エージェントを活用してください。
税理士が転職エージェントを使う前に押さえておきたいこと
税理士が転職エージェントを使う前に押さえておきたいことを紹介します。
詳しく解説していくので、利用時は注意してください。
繁忙期以外に転職できるよう調整する
とくに「科目合格者」「一般企業から税理士事務所に転職する」などで業務に不慣れな場合は、繁忙期である12月~5月以外に転職できるよう調整しましょう。
「税理士としての実務経験」「税理士事務所での実務経験」がない状態で繁忙期に転職すると、忙しさについていけないことも多いからです。
繁忙期ですと先輩や同僚も忙しく、十分にサポートを受けられないことも考えられます。
繁忙期以外に転職する方法としては、まず「転職エージェントに登録する時期に注意する」「求人に応募する時期に注意する」という方法があります。
またキャリアアドバイザーに入社時期の交渉をしてもらうことも可能です。
転職時期については、一度キャリアアドバイザーに相談してみましょう。
希望を明確にしておく
転職エージェントに登録する前に、ある程度の希望条件は明確にしておきましょう。
どの職種もですが、転職活動の軸がぶれるとミスマッチを起こしてしまい、短期離職につながってしまうからです。
現在、税理士試験の受験者が減っていることから、税理士は人手不足です。
そのため転職エージェントに登録すると、さまざまな求人を紹介してもらえます。
多様な求人を紹介してもらえることはメリットですが、「目移りしてしまい決められない」「転職活動の軸がぶれてしまう」という可能性もあります。
キャリアアドバイザーと相談しながら見えてくるポイントも多いので、登録時点で希望条件がすべて決まっている必要はありません。
ただ「相続税業務に携わりたい」「将来的に独立を目指したい」「ワークライフバランスを改善したい」など、転職の大きな目的は決めておくことをおすすめします。
税理士の転職事情を理解していないキャリアアドバイザーには注意する
税理士の転職事情を理解していないキャリアアドバイザーには注意しましょう。
税理士に特化または強い転職エージェントであれば問題ありません。
しかし、いろいろな職種を扱っていて、キャリアアドバイザーの担当領域が広い場合、税理士の転職市場や業務知識などが不足している可能性もあります。
転職エージェントを利用して相談やサポートを受ける中で、違和感を覚えた場合は、次の点を確認してみてください。
- 担当キャリアアドバイザーの税理士転職の支援実績
- 他社キャリアアドバイザーを利用し知識面やサポート力を比較する
サービスを継続して利用するかの判断もできるでしょう。
簡単6ステップ!税理士が転職する際の転職エージェントの使い方
税理士が転職する際の転職エージェントの使い方は、以下の6ステップとなります。
転職エージェントを利用する場合、求人に応募する際には、書類添削や面接対策を受けられます。
転職サイトに比べて「面談」「書類添削」といったステップは多くなりますが、面談などがあることで、専門職である税理士の転職をスムーズに進められるでしょう。
【Q&A】税理士が転職エージェントと転職サイト利用時によくある質問と回答
税理士が転職エージェントと転職サイトを使う際のよくある質問をピックアップしました。
上記に該当する疑問のある人は、Q&Aを参考にしてみてください。
A.多くの転職エージェントと転職サイトが科目合格者でも利用可能です。
税理士の資格保有者だけでなく、科目合格者向けの求人も取り扱っています。
たとえ1科目の合格であっても、現在(2024年6月時点)の税理士転職市場での価値は高く、さまざまな求人が見つかるでしょう。
A.仕事と勉強の両立ができる転職先を紹介してもらうことも可能です。
税理士の試験勉強をしながら仕事をしている人も多く、残業が少なく勉強に理解のある税理士法人・事務所も増えています。
働きながら試験勉強をする場合、勉強時間の確保が難しいというデメリットがある一方で、実務経験が税理士試験の勉強に役立つメリットも。
転職エージェントを利用すれば、キャリアアドバイザーから、試験勉強しながらキャリアを積める職場の紹介も受けられます。
また、求人探しや面接日時の調整など、転職活動に必要なことも代行してくれるため、転職活動と勉強の両立もしやすいです。
試験勉強をしながら転職を目指す場合は、ぜひ転職エージェントを活用してください。
A.転職エージェントと転職サイト問わず、公開求人なら求人情報だけのチェックもできます。
非公開求人に関しては登録しないと閲覧・紹介不可となっています。
求人を公開せず非公開で採用活動を行うのには、「採用情報を内外に漏らしたくない」「効率的に優秀な人材を採用したい」などの理由があるからです。
有名事務所や高待遇求人などの求人は非公開で募集が行われることも少なくありません。
「どのような求人があるのか参考にしたい」のであれば、登録せず求人情報だけのチェックも問題ないでしょう。
転職活動を本格的に進めたいのであれば、登録して非公開求人にも触れられるようにしておくことをおすすめします。
A.科目合格者やアルバイトなどで実務経験がある人はサポートしてもらえるでしょう。
税理士法人や事務所の中には、社会人経験がなくても税理士を目指している若手の採用に積極的なところもあります。
科目合格やアルバイトの実務経験は転職活動においてプラスの要素となるので、「正社員として働いたことがないから」と諦めないでください。
ただし、税理士向けハイクラス求人を中心に扱う転職エージェントだと、サポートが難しい可能性もあります。
未経験者や若手の支援に強い転職エージェントに登録して相談してみてください。
A.可能ですが登録料の負担に関しては確認が必要です。
登録料に関しては、税理士法人・事務所などによって独自の規則を設けています。
転職後のトラブルを防ぐためにも、しっかり確認するようにしましょう。
担当キャリアアドバイザーに希望を伝えておくのも忘れないようにしてください。
税理士転職の成功率を上げるためのポイントを伝授
税理士転職を成功させるポイントを紹介します。
ポイント①自身の専門分野・強みを明確にする
まずは税務における自身の専門分野や強みを明確にしましょう。
特定分野のスペシャリストは、採用選考を突破しやすいためです。
さらに専門分野や強みが時代のニーズに合っていれば、有利になることは言うまでもありません。
例えば「資産税」「事業承継」「国際税務」「M&A」などが専門分野の例として挙げられます。
希望する事務所・法人が得意とする分野と照らし合わせて、自身の経験やスキルが生かせそうかチェックしておきましょう。
専門分野や強みが伝わりやすい応募書類を作成し、面接でのアピール方法を考えておくことも重要です。
採用面接の担当者は税理士であることが多いため、「担当していたクライアントの規模」「担当件数」など、スキルや担当業務を具体的な数字で説明するとイメージしてもらいやすくなります。
ポイント②税務知識・経験以外の強みもアピールする
税務以外の強みもアピールできるようにしておきましょう。
税務以外の強みとは、例えば「コミュニケーション能力」「リーダーシップ」「営業力」「クライアントとの調整能力」といった能力・特性のことです。
同程度の税務経験・スキルを備えたライバルがいる場合、上記のような税務以外のスキルで差別化できます。
税務以外の強みをアピールするためには、「業務において工夫していた点」などを伝えるのが効果的です。
「OAツール・ITツールを使って業務の効率化を行い、タイムマネジメントを行っていた」などの具体的なエピソードがあると、伝わりやすくなります。
ポイント③一般企業・コンサルティングファームへの転職も検討する
一般企業・コンサルティングファームへの転職を検討するのも、転職成功のポイントです。
一般企業・コンサルティングファームも視野に入れることで選択肢が広がり、より希望に合う転職先を見つけられる可能性があります。
もちろん会計事務所・税理士事務所・税理士法人と一般企業・コンサルティングファームでは、雰囲気なども異なります。
今まで会計事務所・税理士法人での勤務経験しかない人は、転職後に戸惑ってしまったり、「馴染めない」と感じてしまったりすることも。
そのため十分に下調べをして「自分に合っている働き方・企業か」と見極めたうえで転職しましょう。
「会計事務所や税理士法人にこだわらない」「一般企業も見てみたい」という人は、ぜひ一般企業への転職も視野に入れてみてください。
税理士の転職先|特徴と難易度を紹介
税理士の主な転職先と特徴について紹介します。
「会計事務所」「税理士事務所」「税理士法人」の特徴
税理士の転職先として真っ先に頭に浮かべる人も多いであろう「会計事務所・税理士事務所・税理士法人」。
規模や法人・事務所によって特徴が異なりますので、ご紹介します。
Big4
Big4とは、世界規模で展開する4大国際会計事務所が、国内の法人と連携して設立した税理士法人のことです。
具体的には、以下の税理士法人がBig4と呼ばれます。
- EY税理士法人
- PwC税理士法人
- KPMG税理士法人
- デトロイトトーマツ税理士法人
Big4の特徴は、「上場・外資系企業」「金融機関」「個人の富裕層」などを主なクライアントとしており、専門性の高い業務に携われることです。
スタッフの数が多く、部門・業務が細分化されているうえ、記帳代行はグループ内の別会社(アウトソーシング会社)が担うため、税理士は高度な業務に専念できます。
国際税務など、国際ネットワークを活かした業務に携われるのも魅力と言えるでしょう。
準大手・中堅税理士法人などに比べると、給与水準も高めです。
一方でBig4への転職を希望するライバルのレベルは高く、語学力も求められることが多いため、転職の難易度は高い傾向にあります。
ただし昨今の税理士不足もあり、科目合格者や経験が浅い人でも、Big4への転職を叶えた例は少なくありません。
「国際税務の経験を積みたい」「大きな案件の経験を積みたい」「Big4勤務の経験を生かして、将来的に独立したい」と考えている人は、Big4への転職を検討しましょう。
国内大手・準大手・中堅税理士法人
Big4以外にも大手税理士法人はありますし、大手以外の税理士法人も多数あります。
「大手」に明確な定義はありませんが、以下のような税理士法人が大手と呼ばれています(一例)。
- 辻・本郷税理士法人
- 税理士法人山田&パートナーズ
大手・準大手・中堅の法人は「個人・法人」「経営コンサル・記帳代行・補助金申請」まで、幅広いクライアントやサービスに対応しているのが特徴です。
国内大手法人・準大手法人は主に日系企業をクライアントとしていますが、海外展開している企業なら国際税務にも対応します。
選ぶ事務所にもよりますが、税務全般の幅広い経験を積める職場です。
Big4と給与水準は大きく変わらないか、やや低めになる傾向があります。
しかし専門性の高い業務に携わっていれば収入は高くなるので、業務範囲やポジションによって差がつくと考えてください。
Big4よりも転職難易度はやや低いと考えられますが、専門性や語学力などでライバルに差をつける必要はあります。
とくにジャンル特化型(資産税特化型、医療業界特化型など)の税理士法人を希望する場合には、専門的スキルをいかにアピールするかが重要です。
個人の会計事務所
個人の会計事務所への転職においては、「所長との相性」が重要になります。
所長の考え方によって、採用方針や働き方がさまざまだからです。
例えば業務内容については、中小企業や個人事業主が主なクライアントであり、記帳代行・決算書作成補助などの幅広い業務を行う事務所もあります。
一方で準大手・中堅税理士法人と同じように、ジャンルを絞って専門性の高い業務を行う特化型の事務所も。
人材募集の背景についても、「所長の高齢化で後継者を探している」「専門特化型の事務所で、専門性が高くITツールも使いこなせる人材を求めている」などさまざまです。
「所長の近くで個人事務所経営のノウハウを学びたい」「専門性の高い業務を経験したい」など、転職の狙いに合わせて事務所を選ぶ必要があります。
転職の難易度は大手に比べると低めですが、福利厚生などの制度が大手ほど充実していない点には注意しましょう。
「一般企業」の特徴
一般企業に転職する場合、以下のように多様なキャリアパスが描けます。
- ベンチャー企業に入社し、CFO(最高財務責任者)を目指す
- 中小企業の事業継承に携わる
- 大手企業で「税務戦略立案」「組織再編」「M&A」「連結納税」を担当する
- IT企業で税務関連ソフトの開発に携わる
転職先企業の「規模」「配属部門」「事業フェーズ」によって、企業内税理士(インハウス税理士)に求められる役割はさまざまです。
なお一般企業の場合、税理士事務所よりも給与や休みが安定しやすいのもメリットです。
給与水準はBig4や大手税理士法人に比べると低めの傾向ですが、企業規模やポジションによっては年収アップも狙えます。
中小・ベンチャー企業に入社する場合、スタッフ数が少ないことから税務や経理以外の業務を任される可能性が高いことは注意点です。
「コンサルティングファーム」の特徴
財務・M&A特化型のコンサルティングファーム(FAS)も、税理士の転職先候補となります。
具体的には、Big4や大手税理士法人系列のFASがあります。
- デロイトトーマツファイナンシャルアドバイザリー
- PwCアドバイザリー
- KPMG FAS
- EYストラテジー・アンド・コンサルティング
- 山田コンサルティンググループ
FASでは財務会計・税務の課題解決やM&A・企業再生の支援などを行うため、税理士の知識・経験が生きます。
税務の知識を生かしつつ、M&Aにおける税務以外の業務も経験できるため、「仕事の幅を広げたい」「将来独立したい」と考えている人にとっては魅力的な転職先です。
年収も中堅税理士法人や個人会計事務所より高くなる傾向にあります。
ただしFASへの応募にあたっては、税理士だけではなく会計士もライバルになり、難易度は高め。
FASへの転職を検討している場合は、「コンサル業界への支援実績が多い、税理士向け転職エージェント」や「税理士の支援も可能な、コンサル業界特化型転職エージェント」を利用しましょう。
税理士転職で年収アップするには?成功に向けてのコツを紹介
税理士転職で年収アップへ向けてのコツを紹介します。
大手・外資系への転職を狙う
まずは大手・外資系に転職する方法があります。
税理士法人でも一般企業でも、大手・外資系は給与水準が高いため、高年収を実現できる可能性は十分にあります。
大手企業・外資系企業の「経理・財務部門のマネジメント職」「CFO(最高財務責任者)などの役員クラス」として入社する場合には、高収入を実現できる可能性はより高くなるでしょう。
ただし大手・外資系だからといって、必ず収入アップ転職が叶うわけではありません。
キャリアの棚卸を行い、専門分野をしっかりアピールできるよう準備しておくことが、収入アップ転職の成功につながります。
アピール方法についてのアドバイスをもらいたい場合には、ハイクラス転職や税理士転職に詳しい転職エージェントに相談するのがおすすめです。
市場価値の高いスキルを身につける
市場価値の高いスキルを身につけてから転職するのも、年収アップ転職のコツです。
法人・企業が求めている人材になることで、高い給与や高いポジションを提示される可能性が高まります。
税理士としての市場価値が上がるスキルの例を紹介します。
- 国際税務
- M&A・事業承継・組織再編
- 相続
- SPC会計
- 英語力
- ITスキル
- マネジメントスキル
もちろん専門的なスキルをもっていても、法人・企業のニーズと合わなければ意味がありません。
例えば相続税の専門家がほしい税理士法人に対し、「国際税務に強みがあります!」とアピールしても響かないことは明白です。
専門スキルを高めたうえで、自身のスキルを必要とし高く評価してくれる転職先を見つけることが、年収アップのために重要となります。
総括|エミリス担当者から税理士転職についてのメッセージ
税理士の資格保有者や科目合格者、資格はないけれどこれから税理士を目指したいという人は、ぜひ転職エージェントと転職サイトを利用して転職活動を行ってください。
とくに転職エージェントは、税理士法人や事務所からコンサルティングファーム、事業会社などの求人を多数保有しており、市場には出回っていない非公開求人の紹介も受けられます。
他にも以下のようなサポートをしてもらえるので、転職活動を効率的に進められ、転職成功を目指せるでしょう。
- 応募書類の添削
- 面接対策
- キャリアプランの相談
- 条件交渉など
税理士転職と一口に言っても、人それぞれ希望や経験・スキルなどは異なります。
当記事で紹介している転職エージェントと転職サイトは、幅広い人に活用していただけるよう、多種多様なサービスをピックアップしています。
ぜひ参考にしながら、あなたに合ったサービスを選んでください。