厚生労働省の発表によると、2024年(第59回)の「作業療法士国家試験」の合格者は4,822人と、毎年約5,000人が資格を取得している作業療法士。
高齢化などの要因で、リハビリ分野の需要が高まっている一方で、作業療法士の数が増え続けているため、転職に対して不安を感じる方もいるのではないでしょうか。
「高齢者」「子ども」「メンタルの病を抱えた人」など、作業療法士の対応範囲は広く、近年は「精神疾患」や「発達障害」の分野で人手不足となっています。
転職で新たなリハビリ分野に挑戦する選択肢もあれば、より専門性を高めるための転職も目指せます。
さらに作業療法士さんの転職理由で多い「人間関係の悩み」「待遇への不満」なども、転職によって改善できる可能性もあるでしょう。
そこで転職活動の一歩として、「転職エージェント・サイトを使ってみようかな」と検討している作業療法士さんへ、『作業療法士向け転職エージェント・サイトおすすめ10選』を紹介します。
転職と就活とでは勝手が違うため、作業療法士向け転職エージェント・サイトの利用はおすすめです。
作業療法士向け転職エージェント・サイトおすすめ10選!わかりやすい特徴付き
エミリス担当者が以下の条件をもとに厳選した、作業療法士向け転職エージェント・サイト10選を紹介します。
わかりやすく各サービスの特徴もピックアップしているので、ぜひ比較検討してみてください。
『PTOTSTワーカー』は全国どこに住んでいてもおすすめ
- 全国各地の求人を扱っている
- 作業療法士専門のアドバイザーが担当
- 複数施設の併願OK
『PTOTSTワーカー』は、全国どこでも使える作業療法士向け転職エージェントなので、住んでいる場所に関わらずおすすめです。
PTOTSTワーカーの運営会社は、北海道から沖縄まで、全国各地で医療・福祉業界の人材サービスを展開している株式会社トライトキャリアだからですね。
トライトキャリアは医療施設や介護施設とのつながりが深く、取引先が豊富です。
実際に作業療法士の公開求人だけでも、17,165件もあり(※)、他社が扱っていない求人もあります。
エリアのみならず、施設の種類も「病院」「クリニック」「介護施設」「訪問リハ」「小児療育」など幅広くなっています。
雇用形態も正社員だけではなく、「アルバイト」「扶養の範囲内」など多様。
理学療法士(PT)や言語聴覚士(ST)も対象とするサービスですが、アドバイザーは各職種専門となっているので、安心して相談できるのも魅力です。
面接の前に見学を設定してくれるので、「まずは職場の雰囲気を知りたいと感じている方にもおすすめします。
※「PTOTSTワーカー」公式サイトより(2024年11月11日時点)
『PTOT人材バンク』は丁寧・迅速な対応が魅力
- 全国エリアに対応
- 柔軟で丁寧な対応が魅力
- 入職後のアフターフォローあり
『PTOT人材バンク』は丁寧・迅速な対応が魅力で、アドバイザーの対応力に対する評価が高い転職エージェントです。
利用者からは「連絡がこまめで、情報も的確だった」「希望に合う転職先を迅速に探してくれた」といった口コミが多数寄せられています。
「在職中なので、あまり頻繁に連絡が来るのは困る」という場合でも、事前に連絡してほしい時間帯を伝えておけば対応してもらえますし、ゆっくり転職活動したい人にも対応可能です。
さらには「求人を出していない事業所へのアプローチ」も可能。
希望エリアで作業療法士の求人がない場合でも、事業所とのコネクションを生かして面接の機会を新たにつくってくれるケースもあります。
個々に合わせた丁寧なサポートを求める作業療法士におすすめの転職エージェントです。
『マイナビコメディカル』は大手マイナビが運営ならではの安心感
- マイナビが運営するコメディカル専用エージェント
- 対応力・提案力に対する評価が高い
- 未経験OKの求人が豊富
『マイナビコメディカル』は、人材大手マイナビが運営するコメディカル専門の転職エージェントです。
大手ならではの安心感があり、実際に利用した人からも「ブランクがあり不安だったものの、サポートが温かかった」「安心して転職活動に取り組めた」といった口コミが寄せられています。
またアフターフォローとして「お客様相談室」も開設されているので、転職後に困ったことがあれば相談できます。
また「WEB面接OK」「4月以外の入職OK」「未経験・新卒OK」といった求人も多いので、状況に合わせた転職活動がしやすいでしょう。
WEBや全国各地の会場での「転職相談会」が開催されているので、気になる人はまず相談会から参加してみてはいかがでしょうか。
『コメディカルドットコム』は電話のやり取りが苦手な方におすすめ
- スカウト受け取りが可能な転職サイト
- 「ブランク可」の求人が多く、職場復帰したい人におすすめ
- サイト内で採用担当者とメッセージのやり取りが可能
『コメディカルドットコム』は、電話のやり取りが苦手な方におすすめです。
コメディカルドットコムは転職サイトであり、アドバイザー(転職エージェントの担当者)からの電話連絡がないからです。
またサイト内のメッセージ機能を使って事業所の採用担当者と連絡ができるので、在職中で日中の電話に出られなくても転職活動を進められます。
「メッセージを見逃しそう」と不安な人は、SMSやメールでの通知を活用しましょう。
さらにコメディカルドットコムではスカウト機能が使えるので、自分で求人を探して応募するだけではなく、「待ち」の転職活動も可能です。
スカウト経由だと内定率が2.3倍になるのもメリット(※1)。
スカウトサービスを使いたい場合は、プロフィールを充実させましょう。
メインは看護師求人なので作業療法士求人は3,545件(※2)とやや少なめですが、転職サイトを使って転職活動したいならおすすめです。
※1、2「コメディカルドットコム」公式サイトより(2024年11月11日時点)
『PT-OT-ST.NET』は関東での転職活動におすすめ
- リハビリ職に関する情報がまとまっているサイト
- 求人数はやや少なめ
- 掲載されている事業所に直接問い合わせ・応募できる
PT-OT-ST.NETはリハビリ職の応援サイトです。
求人情報以外にも、「リハビリ職が情報交換できる掲示板」や「養成校の情報」「「学会や研修会の情報」などを扱っています。
『PT-OT-ST.NET』は、関東での転職活動を考えている方におすすめです。
掲載されている求人は、関東エリアの医療機関や事業所のものが多いからですね。
「訪問リハ」「小児」「病院」「介護施設」「リハビリテーションセンター」などバラエティーに富んだ職場が掲載されています。
ただもともとの求人数が1,287件(※)と、大手の転職エージェント・サイトに比べて少ないこともあって、残念ながら他エリアの求人はあまり多くありません。
そのため利用する場合には、触れる求人の幅を広げるため、他の転職エージェント・サイトと併用しましょう。
電話で応募したり問い合わせしたりする場合には、サイトに登録せず、直接事業所にコンタクトできるのもPT-OT-ST.NETのメリットです。
応募フォームを使いたい場合には会員登録しましょう。
※「PT-OT-ST.NET」公式サイトより(2024年11月11日時点)
『LITALICOキャリア』は障害福祉分野で働きたい作業療法士さんにおすすめ
- 障害福祉分野に精通した転職エージェント
- 転職エージェント機能を使えるエリアが限られる
- 会員登録するとイベント・勉強会に参加可能
『LITALICOキャリア』は、障害福祉分野への転職を考えている人におすすめの転職エージェント・サイトです。
LITALICOキャリアは、「就労移行支援事業」や「児童発達支援・放課後等デイサービス」を展開している、株式会社LITALICOが運営しており、小児療育分野の求人が多いからですね。
また「療育の仕事や転職のコツ」「発達支援の学びを深めるための動画配信」といった、小児療育に関するイベントや特典も提供されています。
無料キャリア面談も実施されているので、気になる方は一度面談サービスに申し込んでみてはいかがでしょうか。
ただし転職エージェントサービスを受けられるのは、「東京都」「神奈川県」「埼玉県」「千葉県」「愛知県」「大阪府」「兵庫県」で転職を考えている人のみです。
上記以外のエリアについては、求人サイトやスカウトサイトとして利用できます。
『グッピー』は都市部の転職活動におすすめ
- 年間792万人が利用(※1)
- 作業療法士の求人数14,574 件(※2)
- 「関東」「愛知」「大阪」「福岡」の求人が多い
『グッピー』は医療・歯科や介護・福祉分野の求人がまとまっているサイトで、とくに都市部での転職活動におすすめです。
グッピーに掲載されている求人は、関東エリアや愛知・大阪のものが多いからですね。
転職サイトなのでアドバイザーによるサポートはありませんが、「適性診断」「匿名での問い合わせ」「スカウト」「気になる」などの機能が使えます。
「気になる」機能を使うと、応募することなく採用担当者に求人への興味を伝えられるので、採用担当者からのスカウトにつながる可能性もあります。
また契約職員やパートなどの雇用形態でも仕事を探せるので、正職員以外の求人を探している人にもおすすめ。
未経験OKの仕事も多いため、経験が浅い人にもおすすめします。
ただし新卒者は新卒専用の「グッピー新卒」を使いましょう。
作業療法士の求人数も多いため、転職サイトを使いたい人にはおすすめです。
※1、2「グッピー」公式サイトより(2024年11月11日時点)
『ジョブメドレー』はスカウトで転職したい人におすすめ
- 会員数200万人以上(※1)
- 利用者の約96%が満足(※2)
- スカウト経由で内定率がアップ
『ジョブメドレー』はスカウトで転職したい作業療法士さんにおすすめの転職サイトです。
ジョブメドレーでは1週間で97,083人がスカウトを受け取っており、「登録してすぐ複数のスカウトが来た」という口コミもあります(※3)。
さらにジョブメドレーのスカウト経由で応募した場合、通常応募と比べて内定獲得率が1.7倍も高くなります(※4)。
転職エージェントではないので、アドバイザー経由で応募するわずらわしさはありません。
一方でサイトの使い方でわからないことがあれば、LINEから質問できるので、使いやすいサイトでもあります。
求人が豊富で検索しやすく、「LINEで希望条件に合う求人の情報を受け取る」といった機能も魅力です。
日程調整や条件交渉は自分する必要がある点には注意しましょう。
※1、2、3、4「ジョブメドレー」公式サイトより(2024年11月11日時点)
『とうきょうリハビリステーション』はネガティブな情報も提供してくれる
- 病院団体(一般財団法人日本病院経営革新機構)が運営
- 希望に応じて面接に同行してくれる
- 都内病院の求人に強い
『とうきょうリハビリステーション』は、「離職率」「残業時間」などのネガティブな情報もしっかり伝えてくれる転職エージェントです。
とうきょうリハビリステーションは病院団体が運営している転職エージェントであり、「長期就業できるリハビリ職の採用」「定着できる転職」をモットーにしているからですね。
入職後のギャップを少なくすることで、定着率の高い転職をサポートしてくれます。
もちろん希望条件に合わない求人を無理に勧められたり、応募を急かされたりするようなこともありません。
病院業界に精通したアドバイザーが助言してくれるので、安心感もあります。
都内の病院求人をメインに扱っているため、東京都内で転職を考えている作業療法士さんにおすすめします。
『キャリアリーダーズメディカル』はリハビリ職の悩みに精通した転職エージェント
- アドバイザー全員がコメディカル出身
- リハビリ職向けセミナーを主催する団体が運営
- 入職後もサポートあり
『キャリアリーダーズメディカル』は、リハビリ職の悩みに精通した転職エージェントです。
というのも、キャリアリーダーズメディカルのアドバイザーは、全員が業界経験者だからですね。
「職歴15年」「転職経験が3回ある」など経験豊富なアドバイザーなので、転職を希望している作業療法士さんの悩みに寄り添ってくれます。
またキャリアリーダーズメディカルを運営しているのは、リハビリ職向けにセミナーを開催している「一般社団法人セラピストフォーライフ」です。
そのため「臨床や管理業務のために身につけたいスキル・資格」といったアドバイスが可能ですし、転職が決まると3ヶ月間無料でセミナーを受講できます。
入職後もLINEやZOOMで相談できるので、「転職後が不安」という作業療法士さんにもおすすめです。
希望施設別に作業療法士向けおすすめ転職エージェント・サイトを厳選ピックアップ
作業療法士の転職先は多岐にわたります。
多くの作業療法士が活躍する以下の施設への転職を希望する人に、おすすめの作業療法士向け転職エージェント・サイト紹介します。
ぜひ希望する施設がある人は、チェックしてみてください。
【病院・クリニック】作業療法士向けおすすめ転職エージェント・サイト3選
病院・クリニックへの転職におすすめの、作業療法士向け転職エージェント・サイトは、次の3社です。
- PTOTSTワーカー
- PTOT人材バンク
- マイナビコメディカル
3選のおすすめ理由を紹介しているので、転職エージェント・サイト選びの参考にしてみてください。
PTOTSTワーカーは、病院やクリニック・診療所の作業療法士求人を豊富に扱っています。
病院・クリニックの求人で絞り込んだところ、公開求人だけで計5,820件が見つかりました(※1)。
病院の種類は「精神」「一般」「回復」などさまざまです。
また寮や住宅補助がついている病院の求人も1,734件あるので、福利厚生の充実した病院で働きたい人にもおすすめできます(※2)。
※1、2 「PTOTSTワーカー」公式サイトより(2024年11月11日時点)
PTOT人材バンクは、療養型病院の求人が豊富です。
病院求人2,232件のうち、療養型病院の求人は1,141件となっています(※)。
療養型病院では患者さんの症状が比較的安定している一方で、入院期間は長くなるため、長期的に患者さんの生活に関われるのが魅力。
病院の求人を絞り込む際、「病院」でざっくり検索するのではなく、「急性期」「ケアミックス」「回復期」「外来」「精神科」など個別に検索できるのも便利です。
また「身障分野から精神科へのキャリアチェンジ転職」の支援実績もあります。
※ 「PTOT人材バンク」公式サイトより(2024年11月11日時点)
マイナビコメディカルには、病院・クリニックの求人が合わせて3,053件あります(※)。
正職員だけではなくアルバイト・パートや契約職員の仕事も探せるので、「プライベートとバランスを取りながら病院で働きたい」という人にもおすすめです。
「介護施設から病院へ」「デイサービスから病院へ」といったキャリアチェンジ転職を叶えた事例もあり、病院で働いたことがない作業療法士さんにもおすすめできます。
※「マイナビコメディカル」公式サイトより(2024年11月11日時点)
【介護施設】作業療法士向けおすすめ転職エージェント・サイト2選
介護施設への転職におすすめの、作業療法士向け転職エージェント・サイトは、次の2社です。
- グッピー
- クリックジョブ介護
2選のおすすめ理由を紹介しているので、介護施設を希望する人は、転職エージェント・サイト選びの参考にしてみてください。
グッピーは「有料老人ホーム」「老人保健施設」「特別養護老人ホーム」など、介護施設の作業療法士求人を多数扱っています。
具体的には「有料老人ホーム」「介護老人保健施設」「特別養護老人ホーム」「通所リハビリ」「小規模多機能型居宅介護」の作業療法士求人が8,865件あります(※1)。
訪問リハの求人も4,176件と豊富です(※2)。
施設別に求人を絞り込めるので、希望している施設の求人を見つけやすいのもメリット。
「日曜休み」「半日型デイサービス」といった求人もあるので、生活スタイルや働き方に合わせて介護施設の求人を探せます。
※1、2「グッピー」公式サイトより(2024年11月11日時点)
クリックジョブ介護は介護専門の転職エージェントで、介護施設で働ける作業療法士の求人も扱っています。
介護職に比べるとリハビリ職の求人は少なめですが、介護老人保健施設など介護分野に特化した求人なので、希望する分野での求人を探しやすいのがメリットです。
また作業療法士の資格を活かせる「機能訓練指導員」の求人も多くなっています。
介護施設への転職を考えているなら、作業療法士専門の転職エージェント・サイトではなく、介護業界特化型の転職エージェント・サイトを使うのもおすすめです。
【小児療育】作業療法士向けおすすめ転職エージェント・サイト2選
小児療育への転職におすすめの転職エージェント・サイトは、次の2社です。
- PTOT人材バンク
- LITALICOキャリア
2選のおすすめ理由も詳しく紹介しているので、参考にしてみてください。
PTOT人材バンクは小児療育分野の作業療法士求人を数多く扱っています。
「小児療育」で絞り込むと、3,420件がヒットしました(※)。
「放課後等デイサービス(小学生~高校生対象)」「児童発達支援(未就学児対象)」だけではなく、病院の小児外来の求人もあります。
未経験歓迎の求人も多いため、他の分野から小児療育分野にキャリアチェンジしたい作業療法士さんにもおすすめです。
※「PTOT人材バンク」公式サイトより(2024年11月11日時点)
LITALICOキャリアは「放課後等デイサービス」「児童発達支援」で働ける作業療法士の求人を数多く扱っています。
「運動療育に力を入れている事業所」「芸術療法に取り組んでいる事業所」など個性がさまざまな求人を扱っているので、興味関心に合う求人も見つけやすいでしょう。
「子どもを守りながら、楽しみながら支援したい」「素直な反応を返してくれる子どもたちに刺激をもらいながら、成長したい」と考えている人は、LITALICOキャリアに相談してみてください。
作業療法士向け転職エージェントの選び方を紹介
作業療法士向け転職エージェントの選び方を紹介します。
以下いずれも重要なポイントなので、押さえておくのがおすすめです。
詳しい理由について順番に解説するので、選ぶ際の参考にしてみてください。
希望施設が決まっていないなら勤務先の豊富な転職エージェントを選ぶ
作業療法士の入職先は「総合病院」「クリニック」「介護施設」「訪問リハビリステーション(訪問リハ)」「小児療育」などさまざまです。
勤務先の施設を絞り込んでおらず、幅広く転職活動をしたい人は、施設の種類が豊富な転職エージェントを選びましょう。
多様な施設が選択肢になることで、思いもよらなかったいい出会いがあるかもしれません。
例えば、以下の転職エージェントなら、幅広い施設の求人を保有しています。
- PTOTSTワーカー
- PT-OT-ST.NET
また、転職先としてさまざまな施設があれば、キャリアチェンジ転職も視野に入れられます。
「病院経験のみだが、病院か経験したことのない介護施設に挑戦してみようか迷っている」という人も相談しやすいのではないでしょうか。
アフターフォローがある転職エージェントを選ぶ
アフターフォローがある転職エージェントを選ぶのも大切です。
転職後に職場環境のギャップに戸惑ったり悩んだりする作業療法士さんも多いからですね。
患者だけでなく、医療従事者から患者家族まで、さまざまな人と関係を持つため、転職後は「思っていたような人間関係ではなかった」という気持ちが芽生えやすくなりがちに。
アフターフォローでは主に、入職後のトラブル対応や相談受付などを行っています。
転職直後ならではの悩みや困ったことを相談窓口に打ち明けるだけで、気分がラクになることもありますし、対応してもらえる事実があるだけで心強いのではないでしょうか。
転職後の不安がある作業療法士さんは、以下のアフターフォロー窓口がある転職エージェントを活用するといいでしょう。
- PTOTSTワーカー
- マイナビコメディカル
- キャリアリーダーズメディカル
リハビリ職に特化した転職エージェントを1社以上選ぶ
リハビリ職に特化した転職エージェントを1社以上選ぶようにしましょう。
作業療法士の転職に関する専門的な相談ができるからですね。
リハビリ職に特化している転職エージェントには、作業療法士をはじめとしたリハビリ職出身者や医療職経験のあるキャリアアドバイザーが在籍しています。
作業療法士が活躍する医療や介護分野にも精通しており、転職成功が実現するように、あなたの強みや魅力などを企業・施設に上手くアピールしてもらえるでしょう。
また、転職市場の情報を提供してもらえたり、転職の悩みや不安に共感してもらえたりと、いろいろな方向からの転職支援を受けられます。
当記事内で紹介している転職エージェントのうち、リハビリ職に特化しているのは次の5社です。
- PTOTSTワーカー
- PTOT人材バンク
- PT-OT-ST.NET
- とうきょうリハビリステーション
- キャリアリーダーズメディカル
上記の中から1社以上を選んでおくと、専門的なサポートを受けながら、作業療法士の転職活動を進められるでしょう。
希望勤務地の求人やサポートがあるか確認して選ぶ
作業療法士向け転職エージェントを選ぶ際は、希望勤務地の求人やサポートがあるか確認するのも忘れないようにしましょう。
都市部と地方とでは求人数が違うためです。
作業療法士の求人は、大きな病院や介護施設の多い都市部に集まりやすく、地方など大きな医療機関や施設のないエリアでは求人を扱っていないこともあります。
そのため、転職活動のサポート実施エリアを限定する転職エージェントもあるので、事前にサポートエリアのチェックが必要です。
ただ、地方にも作業療法士の求人は存在します。
高齢化の進む地域では、「介護施設」や「訪問リハビリ」の需要も増えています。
しかし、転職エージェントを介して採用活動を行わない「小規模施設」や「訪問リハビリステーション」も少なくありません。
転職エージェントの作業療法士求人が少ない場合や、サポートが受けられない場合は、転職サイトやハローワークなどの活用がおすすめです。
作業療法士向け転職エージェントが転職活動に使える理由3つ
作業療法士向け転職エージェントが転職活動に使える主な理由3点を、以下にピックアップしています。
もう少し詳しく見ていきましょう。
職場に関する客観的な評価を教えてもらえる
作業療法士向け転職エージェントを利用すれば、職場に関する客観的な評価を教えてもらえます。
取引のある病院やクリニック、介護施設など、数多くの職場の実情を把握しているからですね。
作業療法士の転職方法のひとつに、「先輩」や「元同僚」からの紹介で転職先を決めることがあります。
しかし紹介の場合、紹介者にとっては良い職場であっても、合わない人や向かない人もいます。
紹介者の主観が入ってしまい、誇張したメリットを伝えられることもあるでしょう。
一方で転職エージェントなら、これまでにも数多くの作業療法士の転職支援を行っており、取引施設も多いため、第三者の視点で有意義な情報を提供してくれます。
担当キャリアアドバイザーは職場の評価と一緒に、「このようなタイプの作業療法士には、このような職場が合う」といったアドバイスもしてくれますよ。
もちろん知人からの紹介も選択肢のひとつですが、客観的な職場の評価や情報を得るために、併せて転職エージェントを利用しておくといいでしょう。
作業療法士の臨床経験が少なくても転職を目指せる
さまざまな事情で、就職後すぐの早期退職や転職を検討している作業療法士さんもいるのではないでしょうか。
作業療法士の転職では、「臨床経験3年以上」など臨床経験が重視される傾向にあるため、経験が少ないと転職活動では不利になるシーンもあるでしょう。
しかし、作業療法士向け転職エージェントを利用すれば、臨床経験が少なくても転職を目指せます。
「未経験者可」「第二新卒OK」の求人や、教育制度の充実している職場を紹介してもらうことも可能だからです。
また、あなたの条件にマッチする求人を探してくれたり、経験の浅さをカバーするアピール方法のアドバイスをしてくれたりと、しっかりサポートもしてもらえます。
作業療法士向け転職エージェントの中には、「PTOTSTワーカー」のように学生への求人紹介を行っているところも。
新卒でも働きやすい施設と取引がある転職エージェントなら、作業療法士の経験が浅くても転職成功の可能性は高まるので、決して転職を諦めないでください。
勤務1年未満など勤務期間の短い作業療法士さんは、転職を意識し出したタイミングで、転職エージェントに相談してみるといいでしょう。
作業療法士の転職活動の進め方がわかりやすい
作業療法士向け転職エージェントを利用すると、転職活動の進め方もわかりやすいです。
作業療法士の転職に精通したアドバイザーが、事前準備から内定後の準備までサポートしてくれるからですね。
とくに作業療法士が転職活動をするときに悩みがちなのは、就職活動との違いではないでしょうか。
作業療法士の新卒就活では、養成校からの紹介で就職先を決めることが多く、「応募は1施設のみで併願NG」「内定辞退は行わない」というルールが一般的です。
そのため、「転職活動では複数の施設に応募は可能か?」「内定辞退していいの?」と悩んでしまう人も少なくありません。
転職エージェントを使えば、就職活動と転職活動の違いの部分についても説明してくれます。
また、内定辞退が不安な人も心配無用です。
転職エージェントが代わりに連絡してくれるので、内定辞退の経験がない作業療法士さんも、ストレスを軽減しながら転職活動を進められるでしょう。
作業療法士が転職エージェントを使うときに気をつけること3つ
作業療法士さんが転職エージェントを使うときに気をつけることは3つあります。
以下3つについて十分注意することで、作業療法士向け転職エージェントも有効活用できるでしょう。
具体的に解説するので、実践してみてくださいね。
転職目的をハッキリさせてから相談する
転職エージェントの登録前に、転職目的をハッキリさせるようにしましょう。
なぜ転職したいのかわからないまま転職エージェントに相談しても、担当キャリアアドバイザーもアドバイスのしようがありません。
例えば、「同期や先輩が転職したから自分もなんとなく転職エージェントに登録してみた」といった曖昧な動機は避けたほうがいいでしょう。
今の職場に強い不満や、転職を通じてどのような変化を求めているのかがハッキリしていない場合、転職エージェントからも「転職はまだしなくていいのでは」という提案をされる可能性が高いです。
もちろん転職するか決めていなくても、「現職に悩みがあり転職するか迷っている」「作業療法士としての明確なキャリアプランがなくて漠然とした不安がある」などの具体的な悩みがある場合は相談にのってもらえます。
転職エージェントを利用する前に、以下の点を整理してみてはいかがでしょうか。
- 現職に対して抱いている不満や不満の原因
- どんな働き方をしたいのか
- 作業療法士として身につけたいスキルや経験は何か
- 興味のある専門分野はあるか
- 将来どうなりたいのか
冷静に考えることで、転職エージェントに相談する内容も見えてくるでしょう。
積極的に職場見学に参加し悪印象を与えないようにする
転職エージェントを利用しても、職場見学には積極的に参加しましょう。
担当キャリアアドバイザーからの情報提供だけに頼らず、実際に自分の目で職場を見て確認することでミスマッチも防げます。
また、職場見学の際は、施設のスタッフに悪印象を与えないように注意が必要です。
採用担当者も、あなたがどのような作業療法士なのかを見極めるため、職場見学の間にチェックしています。
職場見学の段階から面接は始まっていると意識しながら、職場見学に参加しましょう。
職場見学時にチェックされるポイントは次のとおり。
- 「よろしくお願いします」「ありがとうございました」などの挨拶
- 敬語を使った適切な言葉使い
- 清潔感のある服装や髪型
- 自分から質問する積極性
上記内容は心がけ次第でできることばかりなので、意識してみてください。
ただし、施設によっては他にチェックポイントがあることも。
担当キャリアアドバイザーに、職場見学時の注意点を事前に確認しておくことをおすすめします。
作業療法士の転職活動は焦らないように進める
作業療法士の転職活動は焦らないように進めましょう。
焦って転職活動を行った結果、抱えている不満や問題が解決できない職場を選んでしまうこともあるからです。
例えば、今の職場は教育体制が整っていないため、「新たな知識や手技を身につけるために早く転職したい」と急いで転職してみたら、新人向けの教育制度にしか力を入れていなかったケースが挙げられます。
転職を急ぐあまり、具体的な教育制度の確認を怠った結果、新しい職場でも同じ問題が発生したという失敗例です。
また、作業療法士は業種によって人手が足りていない職場もあり、転職時に希望していない条件の求人を、担当キャリアアドバイザーから猛プッシュされることも考えられます。
とくに人手不足が顕著なのは介護業界です。(※2024年11月時点)
日本作業療法士協会の「2019年度 日本作業療法士協会会員統計資料」によると、作業療法士の勤務先で多いのは56.3%を占める病院で、介護施設は13.5%と少なく、人手が足りていないと予測されます。
高齢化が進む中、需要が高まっているため転職しやすいメリットはありますが、早く転職先を決めたいという焦りだけで選ぶことは避けましょう。
作業療法士が転職成功するための転職エージェント・サイト活用術
転職するからには成功させたいと考えるは当然のことです。
そこで、作業療法士が転職成功するための転職エージェント・サイト活用術について紹介します。
活用術を押さえておけば、転職成功の期待も高まるでしょう。
作業療法士向け「転職エージェント」と「転職サイト」両方に登録する
まずは、作業療法士向けの「転職エージェント」と「転職サイト」両方に登録する活用術です。
それぞれに異なる特徴やメリットがあるからですね。
「転職エージェント」と「転職サイト」それぞれの特徴は次のとおり。
- キャリアアドバイザーへ転職やキャリアに関する相談ができる
- 希望や適性に合った求人を紹介してもらえる
- 応募書類の添削や面接対策などのサポートが受けられる
- 応募先との面接日の調整や条件交渉など代行してもらえる
- さまざまな求人情報にアクセスできる
- 自由に希望の求人へ直接応募ができる
- 施設や企業から直接スカウトを受けられる
- 応募から入社まですべて自分で管理できる
次のようにさまざまな併用の仕方があります。
- 【例①】転職エージェントで作業療法士の専門的なサポートを受けながら、転職サイトを使って自分でも積極的に応募する。
- 【例②】転職エージェントでは非公開求人を紹介してもらい、公開求人を転職サイトで探す。
- 【例③】転職エージェントからの評価だけでなく、転職サイトのスカウト機能で市場価値を把握してみる。
作業療法士向け転職エージェント・サイトを、「転職エージェント」と「転職サイト」にわけてみたので併用時の参考にしてみてください。
転職エージェント | 転職サイト |
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いろいろな使い方ができるので、ぜひそれぞれの特徴を理解しながら使い分けるのがおすすめです。
公式サイト上にある作業療法士の転職活動に役立つ情報をチェックする
作業療法士向け転職エージェント・サイトに登録したら、ぜひ公式サイト上で紹介されている転職活動に役立つ情報をチェックしてみてください。
転職エージェント・サイトの多くが、作業療法士の転職活動に役立つコラムや情報などを発信しているからですね。
「転職活動をサポートしてもらえたらいい」「求人検索ができれば十分」と考える人もいるかもしれませんが、せっかく利用するならコラムなどからも情報を得てフル活用しないともったいないです。
作業療法士の「履歴書の書き方」「面接でよく聞かれる質問&回答」といった転職活動に役立つ情報はもちろん、「お給料事情」「作業療法士あるある」など、なかなか把握できない内容などもチェックできます。
10選で紹介している転職エージェント・サイトのうち、作業療法士の転職に役立つコラムや情報が充実しているのは次の3社。
転職エージェント・サイト | 公式サイト掲載の転職活動に役立つ情報 |
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PTOTSTワーカー | リハビリ専門職のコラム、作業療法士さんの転職ガイドなど |
PTOT人材バンク | 作業療法士の転職ノウハウ |
マイナビコメディカル | 作業療法士のための転職ガイド、施設ではたらく!まるわかりガイドなど |
登録しなくても読めるコラムから、登録者のみに送信されるメルマガ形式のものまで、転職エージェント・サイトによって扱う内容や紹介形式も異なるので、比較してみるのもいいでしょう。
作業療法士向け転職エージェント利用の流れとポイント
作業療法士向け転職エージェントを利用する際の流れと、それぞれのポイントを紹介します。
- ①転職エージェントに登録する
- 登録時に保有資格を問われたら、間違えないよう「作業療法士」にチェックを入れましょう。
- ②面談で希望条件を伝える
- 希望だけでなく、不安や気になることなど遠慮なく正直に伝えてください。
- ③求人案件の紹介を受ける
- 希望に合わない求人紹介は断ってOKです。具体的にどの部分が合わないのか伝えておくと、次の求人紹介で反映されるでしょう。
- ④職場見学する
- エージェント経由で職場見学できるかどうかは、転職エージェントにより異なるため事前に確認しましょう。
- ⑤面接を受ける
- 作業療法士の面接でよく聞かれる質問を教えてくれるほか、模擬面接を実施して事前の対策ができる転職エージェントもあります。
- ⑥内定・入職する
- サポートが内定までで終わるのか、入職まで続くのか、さらに転職後のフォローもあるのか、事前に確認しておきましょう。
転職エージェントによっては電話やWebでの面談に対応しているので、気軽に利用できるでしょう。
作業療法士が転職する時に知りたいことをQ&A形式で紹介
作業療法士の転職時によくある質問や、作業療法士向け転職エージェントを利用する際の疑問について答えていきます。
ぜひ参考にしてみてください。
- 作業療法士向け転職エージェントを利用する場合、登録のタイミングはいつがいいですか
- 転職の選択肢が頭をよぎったタイミングで登録するといいでしょう。
作業療法士向け転職エージェントは、転職する・しないに関わらず相談を受け付けています。
転職時期を決めている人は、退職予定日の3~6ヶ月前に登録して転職活動をスタートするのがおすすめ。
作業療法士の転職活動期間は、準備から退職手続きまで約3~6ヶ月とも言われています。
また、求人が増えるボーナス後の1月や7月、新年度を迎える前などの時期もおすすめです。 - 転職回数の多い作業療法士は不利になりますか?
- ポジティブな転職理由であれば必ずしも不利になるわけではありません。
転職回数に応じてキャリアアップの実現や専門性を高め続けていたのであれば、不利にはならないでしょう。
例えば、最新のリハビリテーション機器が使うために、転職のたびに病院規模が大きくなるなどしていれば、採用担当者も転職回数に理解を示してくれるはずです。
また、厚生労働省発表の「令和5年雇用動向調査結果の概要」を見てもわかるとおり、作業療法士の活躍する医療や介護・福祉業界は、比較的入れ替わりの多い業界のひとつです。
紹介されている産業のうち、3番目に多い入職者数(1,266.5千人)と離職者数(1,157.1千人)となっています。
作業療法士の明確な離職率などは発表されていませんが、転職を繰り返している理由が説明でき、よほどの転職回数でない限り不利にはなりにくいでしょう。
転職回数で不安な作業療法士さんは、転職理由の伝え方など、転職エージェントにサポートしてもらうのがおすすめです。 - 作業療法士に興味があります。未経験からでも転職できますか?
- まず作業療法士の国家資格に合格し、免許申請を行っていることが前提となります。
国家試験に合格して免許申請を行っていれば、臨床経験がなくても転職できる可能性は十分にあります。
しかし、資格がなければ作業療法士として働くことはできません。
資格がない場合は、リハビリ助手などの職種であれば転職を検討することも可能なので、転職エージェントに相談してみるといいでしょう。
作業療法士として働きたいなら、都道府県知事が指定する養成施設で3年以上学び、国家資格に合格する必要があります。
詳しくは「日本作業療法士協会」のホームページで詳細を確認し、検討してみてはいかがでしょうか。 - 出産・育児などでブランクがある作業療法士でもサポートしてもらえますか?
- 現役の作業療法士に比べると、転職の難易度が上がってしまう可能性は高いですが、ブランクがあっても転職エージェントはサポートしてくれます。
作業療法士は国家資格で、ブランクがあっても資格が失われることはなく、いつでも復職が可能だからです。
「ブランク可」の求人がある転職エージェントや、正職員だけでなく非正規の求人がある転職エージェントを選ぶのもいいでしょう。
ブランク明けの復職は不安も大きいもの。
ぜひ転職エージェントに不安や悩みを打ち明けながら、転職活動をサポートしてもらいましょう。 - 作業療法士としての「実務経験証明書」や「資格証明書」の提出は求められますか?
- 場合によっては求められることもあります。
転職エージェントの登録時や面談時に求められることは少ないですが、転職先の施設によっては提出が必須としていることも。
ちなみに「実務経験証明書」とは、作業療法士として勤務した期間や業務内容などを証明する書類のことで、勤務していた職場に発行をお願いします。
「資格証明書」は作業療法士の免許のことで、面接時や転職後に確認されることが非常に多いため、求められたらすぐ提出できるよう用意しておくのがおすすめです。
医療や福祉施設以外への転職を希望する作業療法士におすすめの転職先
「病院や介護施設はどうも合わない」「直接的なケアが向いていない」と転職を検討している作業療法士さんもいるのではないでしょうか。
作業療法士が活躍できるのは、医療機関や介護・福祉施設だけではありません。
この章では、医療・福祉施設以外の転職先について紹介します。
選択肢のひとつとして検討してみてください。
トレーニングマシンや高齢者・障がい者の日常を支援する製品、医療現場で使われる装具などのメーカーは、作業療法士にも関連性が高いでしょう。
具体的には、「商品開発」「販売」「営業」などの職種があります。
作業療法士の臨床経験や知識も活かしやすい職場です。
臨床以外の業務に興味がある作業療法士さんには、魅力的な選択肢ではないでしょうか。
ただし、製品の特性を伝えるプレゼン力が必要だったり、求人数は多くないため競争率が高かったりと、転職難易度は高めです。
大学のリハビリ関連の学部・学科や専門学校など、作業療法士を養成する施設や、リハビリテーションの研究機関なども選択肢のひとつです。
主に「教員」や「研究職」などの職種があります。
作業療法士の養成施設で勤務する場合、以下の条件を満たす必要があります。
- 5年以上の臨床経験
- 厚生労働省が指定した専任教員講習会を修了する
また、研修職の場合、修士号や博士号の学位が求められることもあります。
「後進を育てたい」「リハビリについて研究したい」人には魅力的な転職先ではないでしょうか。
ただし、教育施設や研究機関のポジションは元々少ないため、求人がなかなか出てこないケースも考えられます。
転職難易度は高いため、転職活動は時間がかかることになるでしょう。
作業療法士は、フィットネス施設やスポーツチームでも活躍が可能です。
スポーツ分野では、運動プログラムの作成や、アスリートのケガや故障の予防・リハビリをサポートする「トレーナー」としての仕事があります。
今まで問題なくできていた動作が急にできなくなる「イップス」の克服や、障がい者スポーツの指導員としても作業療法士のスキルは活かせるでしょう。
ただし、スポーツトレーナーの募集では、理学療法士の需要の方が高いため、作業療法士の資格が応募時に優位になるわけではありません。
スポーツ分野に興味がある人は、選択肢のひとつとして検討してみてはいかがでしょうか。
市役所や役場の福祉課、保健所などの行政・公共機関でも作業療法士は働けます。
福祉に関する相談業務、企画や事業提案、支援事業の運営などを担当することが多いです。
ただし、公務員として働くことになるため、各自治体の公務員試験に合格する必要があります。
そのため、すぐに転職できるわけではありません。
自治体によって採用時期や募集の有無も自治体も異なるため、情報収集をこまめに行うようにしましょう。
作業療法士向け転職エージェント・サイトまとめ【エミリス担当者のアドバイス】
作業療法士向け転職エージェント・サイトは、転職活動に役立つことがわかったのではないでしょうか。
作業療法士の転職活動に使える転職エージェントを選ぶこと。
転職サイトの利用ももちろんアリですが、転職エージェントに転職活動をサポートしてもらうことで、転職成功にも近づきやすくなるでしょう。
- 希望施設が決まっていないなら勤務先の豊富な転職エージェントを選ぶ
- アフターフォローがある転職エージェントを選ぶ
- リハビリ職に特化した転職エージェントを1社以上選ぶ
- 希望勤務地の求人やサポートがあるか確認して選ぶ