経理転職を目指す人の大まかな分類は次のようになるのではないでしょうか。
- 未経験から経理職に挑戦したい人
- 経理経験はあるものの経験が浅い人
- 実務経験3年以上の経理即戦力でスキルアップを目指す人
- 高度な専門スキルや知識をもつハイクラス経理人材
汎用性の高いスキルと言われていますが、経理業務のレベルには大きな差があります。
さらに企業規模や業種によっても、経理の業務内容は大きく変わってきます。
そのため、自身の市場価値をよく理解し、ニーズを踏まえた上で、キャリアプランや転職活動の戦略を立てることが重要に。
ただ、転職が初めてで転職活動の進め方がわからない人や、自身を客観視できない人もいるでしょう。
そこで活用していただきたいのが、経理転職に強い転職エージェント・サイトです。
豊富な経理求人の中から適性に合った求人を紹介してもらえたり、キャリアプランの相談から選考通過率アップのためのフォローが受けられたりと、経理転職を成功へ導くサポートが充実しています。
当記事では、経理転職に強いおすすめ転職エージェント・サイト8社をピックアップしました。
経理転職に強い転職エージェントを使うメリットや注意点なども紹介しているので、ぜひ参考にしながらサービスを活用してください。
経理転職に強い転職エージェント・サイトおすすめ8選
経理業界の転職でおすすめしたい転職エージェント・サイト8選を紹介します。
なおご紹介している8社は、下記5つの基準をもとに編集部が選定しています。
ヒュープロ:短期間での転職が叶う
- 電話相談から4日で内定を得た事例あり(※1)
- リモートワーク可能な求人が70%以上(※2)
- 首都圏の経理求人に強い
『ヒュープロ』なら短期間で転職活動を終えられる可能性が高まります。
独自のアルゴリズムを活用した自動マッチング機能や、経理業界に精通したキャリアアドバイザーからのアドバイスを活用し、スムーズに転職活動を進められるからです。
ヒュープロは転職先となる企業に対し「求職者が知りたい、細かい情報」もヒアリングを行っているので、比較検討時の材料に困らないのもメリット。
「電話」「メール」「オンライン」でのやりとりがメインなので、在職中で時間がとりにくい人にもおすすめします。
また経理職求人の母数が大きいので、「リモートワーク可能な求人」「高収入求人」なども探しやすくなっています。
首都圏の経理職求人が多いので、とくに首都圏での転職を考えている人におすすめです。
※1、2「ヒュープロ」公式サイトより(2024年4月10日時点)
雇用形態 | 正社員 |
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取扱業種 | グロース上場企業、ベンチャー企業、プライム上場企業など |
求人対応エリア | 全国 |
運営会社 | 株式会社ヒュープロ |
公式サイト | https://hupro-job.com/ |
MS-Japan:経理業界の転職支援実績が豊富
- 管理部門・士業特化型として30年以上の転職支援実績あり(※)
- 「リモートワーク可能」「残業少なめ」の求人が豊富
- 「首都圏」「東海」「関西」の求人が中心
『MS-Japan』は管理部門・士業に特化して30年以上(※)の歴史があり、経理業界の転職支援実績が豊富です。
経理・財務専門のアドバイザーが豊富なノウハウをもとに「書類添削」「面接対策」などのサポートしてくれるので、安心して利用できます。
内定時の「年収や勤務条件の交渉」もしてもらえるので、より希望に近いかたちでの転職が叶いやすくなるでしょう。
「首都圏」「東海」「関西」など大都市の求人をメインに扱っており、非公開求人も含めて取り扱っている求人数の多さが特徴です。
「残業が少ない」「リモートワークができる」といった求人も見つかるので、ワークライフバランス重視の転職にもおすすめ。
「30代~40代経理職向けの個別相談会」など、職種・年齢ごとの相談会も随時実施しているので、気になったらエントリーしてみてください。
※「MS-Japan」公式サイトより(2024年4月10日時点)
雇用形態 | 正社員 |
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取扱業種 | 経理・財務、人事・総務、法務・知的財産、経営企画・内部監査、広報・IR・マーケ・購買、秘書・オフィスワーク、会計事務所・監査法人、法律・特許事務所、社会保険労務士事務所、コンサルティング、役員、金融、その他 |
求人対応エリア | 全国、海外 |
運営会社 | 株式会社MS-Japan |
公式サイト | https://www.jmsc.co.jp/ |
レックスアドバイザーズ:資格保有者におすすめ
- 会計・税務特化型の転職エージェント
- 経理に活かせる資格保有者向け求人が豊富
- 面談の丁寧さに定評あり
レックスアドバイザーズは「公認会計士」「簿記」などの資格を活かして働きたい人におすすめします。
公式サイトの求人検索では、保有資格から求人・転職情報の検索が可能で、スキルを活かせる転職先が探しやすいからです。
またキャリアカウンセリングの丁寧さに定評があり、「親身に話を聞いてくれるので本音で話せた」「アドバイスが的確だった」など、転職サービス利用者の声が寄せられています。(※)
丁寧なヒアリングをもとに「日常の経理業務」「上場準備」「連結決算」など、関わりたい業務に合わせて求人を紹介してもらえるので、ミスマッチが減ると期待できます。
またレックスアドバイザーズから提供してもらえる「人員体制」「実際の残業時間」などの「応募者自身では入手しづらい情報」も、ミスマッチ防止に役立つでしょう。
「今の仕事も経理だけど、なかなか希望の業務を担当できない」と考えているなら、レックスアドバイザーズに相談してください。
※「レックスアドバイザーズ」公式サイトより(2024年4月10日時点)
雇用形態 | 正社員、 契約社員、業務委託 |
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取扱業種 | 会計事務所・税理士法人、一般企業(事業会社)、コンサルティングファーム、監査法人、銀行・金融機関・ファンド、法律・特許事務所 |
求人対応エリア | 全国、海外 |
運営会社 | 株式会社レックスアドバイザーズ |
公式サイト | https://www.career-adv.jp/ |
SOICOエージェント:ハイクラス経理職の転職に強い
- 経理・財務分野のハイクラス求人を扱う
- 経営者層クラスから直接依頼された求人あり
- 「キャリアプランの模索段階」での相談も可能
『SOICOエージェント』は経理・財務分野のハイクラス求人を扱っている転職エージェントです。
SOICOは企業の資金調達支援・資本政策立案をサポートしてきた実績がある企業です。
経営者層と深いつながりがあるからこそ、CFO(最高財務責任者)やマネージャークラスの求人を紹介できます。
具体的な求人としては、「SaaSのCFO」「EC企業の経理マネージャー」「製造系企業の財務企画」などがあります。
担当してくれるエージェントは管理部門の転職に強く、キャリアプランの相談も可能。
企業側のニーズもしっかりと把握しているため、マッチング精度にも期待できます。
条件面での交渉も任せられますので、気になる人は一度サイトをチェックしてみてください。
雇用形態 | 正社員 |
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取扱業種 | マーケティング、医療、製造、ECなど |
求人対応エリア | 全国 |
運営会社 | SOICO株式会社 |
公式サイト | https://www.soico.jp/ |
アガルートキャリア:経理・財務専門のコンサルタントが対応
- 経理・財務専門のコンサルタントが対応
- 大企業からスタートアップまでさまざまな紹介先
- 経験者向けの求人がメイン
『アガルートキャリア』は経理・財務専門の転職コンサルタントが対応してくれる、専門性の高い転職エージェントです。
専門性が高いため、「情報提供」「応募書類添削や面接対策」「企業との条件交渉」を的確に行えるのがメリット。
求人も「大手メーカーのグローバル会計」「コンサルディングファームの財務・経理」など、魅力ある内容となっています。
上場予定企業の求人も多いため、IPOの経験を積みたい人にもおすすめです。
未経験者向けの求人は少なめなので、注意しましょう。
雇用形態 | 正社員 |
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取扱業種 | 上場企業、企業、総合商社、半導体メーカー、コンサルティングファームなど |
求人対応エリア | 全国 |
運営会社 | 株式会社ファンオブライフ |
公式サイト | https://agaroot-career.jp/ |
BEET DIRECT:登録したら待っているだけでOK
- 登録してスカウトを待つタイプの転職サービス
- 管理部門の求人だけを扱うので、マッチング精度が高まる
- 「ハイスタ」「ベンナビ」の株式会社アシロが運営
『BEET DIRECT』は、登録したら待っているだけでいい転職サービスです。
管理部門特化型では珍しいダイレクトリクルーティングサービスだからですね。
ダイレクトリクルーティングサービスとは、「企業・転職エージェントが登録者(転職希望者)にスカウトを送るタイプの転職サービス」を指します。
「忙しいので、すぐには動けない」という人でも、「どんなスカウトが来るか」で自分の市場価値をはかれます。
そのため「今の職場に大きな不満はないけれど、もっといい職場があれば転職を考えたいな」という人も気軽に利用可能です。
ただし、収入アップ・キャリアアップ転職用のサービスなので経理未経験者には向かないうえ、求人数はやや少なめ。
転職活動を本格化する場合には、ヒュープロやMS-Japanなど「求人数が多い転職エージェント」を補完するかたちで使うのがおすすめです。
雇用形態 | 正社員 |
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取扱業種 | アウトソーシング、不動産仲介、レジャー・アミューズメント、通信キャリア・ISP・データセンター、計測機器・光学機器・精密機器・分析機器、ファーストフード関連、学習塾・予備校・専門学校、金属・製綱・鉱業・非鉄金属、食品・飲料メーカー(原料含む)、ベンダ(ハードウェア・ソフトウェア)、マーケティング・リサーチ、総合コンサルティング、システムインテグレータ、医療機器メーカー、化学・医薬原料(有機・高分子)、PR代理店、福祉・介護関連サービス、Webサービス・Webメディア(EC・ポータル・ソーシャル)、経営・戦略コンサルティング、ITコンサルティング、公社・官公庁・学校・研究施設、産業用装置(工作機械・半導体製造装置・ロボットなど)、家電・モバイル・ネットワーク機器・複写機・プリンタなど |
求人対応エリア | 全国、海外 |
運営会社 | 株式会社アシロ |
公式サイト | https://beet-direct.com/ |
アカナビ:プライベート重視の求人が探せる
- ワークライフバランス重視の求人を探しやすい
- 派遣・パートの求人にも対応
- 首都圏の求人が中心
レックスアドバイザーズが運営する『アカナビ』は、プライベートと両立しやすい求人を探せる転職サイトです。
例えば「時短正社員として働ける求人」「残業少なめ」の経理求人が掲載されています。
派遣やアルバイト・パートの求人も多いため、「雇用形態にはこだわらない」という人におすすめです。
ただしアルバイト・パートであっても「資格または何らかの経理経験が必要」という求人が多いので、「資格も経験もない」という人だと、希望の求人が見つからない可能性も。
また転職サイトなので、転職エージェントのようにキャリアアドバイザーからのサポートは受けられない点には注意しましょう。
雇用形態 | パート・アルバイト、時短正社員、正社員、契約社員、非常勤、業務委託、派遣社員 |
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取扱業種 | 会計事務所・税理士法人、監査法人、一般企業、金融機関、コンサルティングファーム、その他士業事務所、官公庁(国税等) |
求人対応エリア | 全国、海外 |
運営会社 | 株式会社レックスアドバイザーズ |
公式サイト | https://kaikeizeimu.jp/ |
SYNCA:必要に応じてキャリアアドバイザーのサポートが受けられる
- 必要に応じてキャリアアドバイザーのサポートを受けられる転職サイト
- 上場企業のCFO経験者が監修している「スキル分解」を実施
- アンケートに答えるだけでスキルを可視化できる「タグ機能」あり
『SYNCA』は転職サイトですが、必要に応じてキャリアアドバイザーのサポートを受けられるのが特徴です。
すべての応募にアドバイザーが絡んでくるわけではないので、「自分で好きな求人に応募したい」という人に向いています。
また企業からのスカウトを受け取れる機能もあり、「待ちの転職活動」も可能。
さらにSYNCAでは「タグ機能」「スキルシート」により、あなたのスキルを求めている企業からスカウトが届きやすいというメリットがあります。
スキルでのマッチングがしやすいので、自分の能力に合うスカウトが来やすくなると期待できます。
ただ「アドバイスがほしい」「条件交渉が自分ではできない」と思ったときにサポートしてもらえないデメリットはあるので、転職に不慣れな人には向かないかもしれません。
またスキルに対してスカウトがくるので、「経理未経験者だけど経理職に転職したい」というケースにも向いていません。
興味がある人はまずSYNCAの「市場価値診断」で、「スキル」「市場価値」「書類通過の可能性が高い企業」を調べてみましょう。
雇用形態 | 正社員 |
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取扱業種 | IT・インターネット、メーカー、コンサルティング、商社・流通・小売・サービス、広告・マスコミ・エンタメ、金融・不動産・建設、医薬・医療・メディカル、インフラ・公共、その他 |
求人対応エリア | 全国 |
運営会社 | 株式会社WARC |
公式サイト | https://candidate.synca.net/ |
【経歴別】経理転職に強いおすすめ転職エージェント・サイトをチェック
経歴別に、経理転職に強いおすすめ転職エージェント・サイトを紹介します。
それぞれ該当するほうをチェックしてみてください。
経理未経験者におすすめの転職エージェント・サイト【2選】
経理未経験者におすすめの転職エージェント・サイトは、次の2社です。
- ヒュープロ
- MS-Japan
それぞれの特徴やおすすめポイントを紹介するので、選ぶ際の参考にしてみてください。
経理の中途採用では一般的に「即戦力になる経験者」が求められるものの、ヒュープロには未経験OKの求人もあります。
狭き門となりがちな未経験者採用に対して、ヒュープロなら「まずは経理事務から挑戦」「経理に活かせるビジネス経験をアピール」「繁忙期後に転職」といったアドバイスが可能。
「未経験から経理に挑戦したいけど、自分ひとりだと何から始めたらいいかわからない」という人は、ヒュープロに相談してみましょう。
またMS-Japanを利用することで、「未経験者が書類選考を通過するための添削」「未経験者が選考を通過しやすい求人の見極め」なども任せられます。
結果として、自力で経理求人に応募するよりも、選考通過率がアップすると期待できますね。
「自分の経験をどう経理への志望動機につなげたらいいかわからない」という人には、MS-Japanに相談してみましょう。
経理経験のある管理職希望者におすすめの転職エージェント・サイト【2選】
経理部門の管理職希望者におすすめの転職エージェント・サイトは、次の2社です。
- SOICOエージェント
- ジャスネットキャリア
それぞれのおすすめ理由や特徴を紹介するので、参考にしてみてください。
経営陣や経営者との接点・ネットワークがあるので、市場には出回っていない、独自の非公開求人を多数保有。
年収1,000万円超の求人紹介も可能です。
将来のキャリア志向を考慮しながら、理想のキャリアプラン策定の相談にも対応してもらえます。
ハイクラス経理転職を希望する人、これまでの経理経験を活かして、さらなる高みを目指したい人は、ぜひSOICOエージェントの利用を検討してみてください。
「経理スキルを活かして働きたい」という人の転職支援実績が豊富で、「外資系企業への転職」や「派遣社員から正社員への転職」などを成功させています。
「経理の経験・スキルを言語化するためのコツ」「経理スキルを活かしてキャリアアップできる職場選びのコツ」などもアドバイスしてもらえます。
「今の仕事では経理としての経験・スキルを活かせない」と感じているなら、ジャスネットキャリアに相談してみましょう。
「日常的な経理事務の経験しかないが、転職先としてどんな選択肢があるのか知りたい」という相談も可能です。
【転職先別】経理転職に強いおすすめ転職エージェント・サイトをチェック
目指す転職先別に、経理転職に強いおすすめ転職エージェント・サイトを紹介します。
該当する希望転職先がある人は、ぜひチェックしてみてください。
「大手企業」「上場企業」希望者におすすめの転職エージェント・サイト【3選】
経理転職で「大手企業」「上場企業」希望者におすすめの転職エージェント・サイトは、次の3社です。
- ヒュープロ
- MS-Japan
- AMBI(アンビ)
おすすめ理由や各社の特徴を紹介するので、選ぶ際の参考にしてください。
業種はITやメーカーなどさまざまで、大手ならではの「福利厚生が充実した求人」も多数。
また売り上げ規模が大きいほど経理の人数も増える傾向にあるので、大企業に転職することで業務範囲が狭くなり、専門性をもって仕事に取り組める可能性が高まります。
「幅広い業務をひとりで担当するのではなく、専門性を深めたい」という人は、ヒュープロに相談して大企業の経理を目指してみてはいかがでしょうか。
※「ヒュープロ」公式サイトより(2024年4月11日時点)
「上場企業のグループ企業」の求人も多数扱っており、安定性を求める人にはぜひおすすめ。
海外展開している企業の求人も多いため、「国際税務」「移転価格」などの業務に携わるチチャンスも。
大企業への転職を目指すなら、ぜひMS-Japanに登録しておきましょう。
※「MS-Japan」公式サイトより(2024年4月11日時点)
大手企業・グループ企業の経理職求人を多数扱っていて、業種は「メーカー」「金融」「物流」などさまざまで、勤務地も全国にあります。
若手向けのサービスなので、ポテンシャル採用が多いのも特徴です。
「経験が浅いけれど、ポテンシャル採用で大手企業に転職したい」という人におすすめします。
「中小企業」「ベンチャー企業」希望者におすすめの転職エージェント・サイト【2選】
経理転職で「中小企業」「ベンチャー企業」におすすめの転職エージェントは、次の2社です。
- SYNCA
- Green
それぞれの特徴やおすすめポイントを紹介するので、参考にしてください。
IPO準備中企業の求人も多数あるため、上場企業の経理では経験できない業務に携われるチャンスも。
IPO業務を経験すれば、あなた自身の経理職としての市場価値も高まると期待できます。
「自分の市場価値を高めたい」「イチから仕組みを作っていく過程に関わりたい」という人は、SYNCAに相談してみてはいかがでしょうか。
「1人目の経理スタッフを募集」「IPO準備」など、大手企業・老舗企業ではなかなか出会えないポジションの求人もあるので、チャレンジ精神旺盛な人にぜひおすすめ。
「ベンチャー企業の雰囲気が自分に合うのだろうか」と不安な場合、「面接前のカジュアル面談」で社風を知ることができます。
勢いある企業の経理職として活躍したい人は、ぜひGreenをチェックしてみてください。
「税理士法人」「会計事務所」希望者におすすめの転職エージェント・サイト【2選】
経理転職で「税理士法人」「会計事務所」希望者におすすめの転職エージェント・サイトは、次の2社です。
- ヒュープロ
- アカナビ
それぞれのおすすめ理由や特徴を参考してみてください。
転職先候補がたくさんあるので、比較検討して「自分のスキルや性格に合う事務所」を選びやすいのがメリット。
また「ヒュープロアシスタント」では、資格試験勉強中の人向けのアルバイト・パート求人を多数掲載しており、正社員以外の求人も探せます。
税理士法人・会計事務所希望者に、まずおすすめしたい転職エージェントです。
会計事務所特化型なので、「必要なスキル」「募集の背景」など、求人票の内容が詳しく、求人の特徴がわかりやすいです。
任される仕事内容が詳しく記載されているので、「会計ソフト入力がメイン」「クライアント対応あり」など、希望に合わせて仕事を選べます。
「時短勤務希望者」向けの求人が多く、ライフステージの変化をきっかけに、アカナビを通じて会計事務所に転職したケースも多数あります。
経理転職で失敗しない転職エージェント・サイトの選び方
経理転職で失敗しない転職エージェント・サイトの選び方を紹介します。
それぞれの選び方について詳しく解説するので、参考にしながら転職エージェント・サイトをチェックしてみてください。
選び方①経理のキャリアプランについて相談できる転職エージェントを選ぶ
経理職が転職を希望する理由の一つとして、「RPAによる自動化」や「AIの進化」によって経理の仕事がなくなるのではないかという不安が挙げられるのではないでしょうか。
キャリア面での不安を感じている場合は、経理のキャリアプランについてじっくり相談できる転職エージェントを選んでください。
経理業務に精通したキャリアアドバイザーへ相談することで、「自動化できない領域でのキャリアアップ」「特性・能力を活かしたキャリアアップ」などのアドバイスももらえるでしょう。
キャリアアドバイザーからの提案によって、「経理コンサルタント」「会計システム・ソフトの開発」など、考えてもいなかった職種が候補に入ってくる可能性も。
また「希望業務の担当になれないから転職したい」という、キャリアの停滞期に関する相談も可能です。
人材の流動性が低い経理職は、「上司が決算業務を独占していて、なかなかキャリアアップできない」といった悩みもよく聞かれます。
今すぐの転職を考えていなくても、経理職としてのキャリアに不安をもっている方は、「キャリアカウンセリングを丁寧に行ってくれる転職エージェント」を選び、じっくり相談してください。
「レックスアドバイザーズ」「MS-Japan」などは、キャリアカウンセリングが手厚いと評判の転職エージェントなので、チェックしてみてはいかがでしょうか。
選び方②経理転職で重視する条件の求人が多い転職エージェント・サイトを選ぶ
経理転職で重視する条件の求人が多い転職エージェント・サイトを選ぶのもポイントです。
経理といっても業務内容や求められるスキルはさまざまで、転職エージェント・サイトによって扱う求人の特徴も異なるためです。
たとえば、経理には次のような求人があります。
- 経理の補助的な業務を行う経理事務の求人
- 予算管理や資金調達といった財務の仕事も担う財務会計の求人
- 経営者に近いポジションの管理会計求人
- 英語力が活かせる英文経理・英文会計の求人
経理経験の浅い方が、管理会計や英文会計のような求人に強い転職エージェント・サイトを利用しても、転職は難しいでしょう。
幅広い求人を扱っている転職エージェント・サイトもあれば、外資系やハイクラスポジションに強みをもつ転職エージェント・サイトもあるため、希望にマッチする求人が多いかは判断材料のひとつです。
さらに注目したい条件が「リモートワーク」です。
機密情報を扱う経理なので完全なリモート移行は難しいですが、「月次決算」「年次決算」「税務申告」など年間予定が決まっている経理業務なら準備もしやすく、システムを利用したオンラインでの作業もできます。
近年、IT化の進んだ企業がリモートワークの経理求人を募集することも増えています。
「経理の繁忙期の残業がきつい」「子どもの病気などで忙しい時期に休むのがつらい」などの悩みを抱えている方もいるのではないでしょうか。
ライフワークバランス重視の転職を希望する方は、リモートワーク案件に強い転職エージェント・サイトを選ぶといいでしょう。
選び方③多様な業種に精通したキャリアアドバイザーの在籍を確認して選ぶ
経理職だけでなく、さまざまな業種に精通したキャリアアドバイザーの在籍を確認して選ぶのも、転職エージェント選びで押さえておきたいポイントです。
経理の求人は多岐にわたるため、経理知識はもちろん、各業種に詳しいキャリアアドバイザーにサポートしてもらえれば、より有益な情報提供や求人紹介も受けられます。
経理職でも、業種によって以下のような違いがあります。
- 転職市場の動向
- 各業種の経理部門が求める人材像
- 経理業務の内容
- 経理のキャリアパス
業種専門性の高いキャリアアドバイザーなら、志望動機や自己PRの作成時にも業種ならではのアプローチ方法をアドバイスしてくれますし、企業との交渉もスムーズに行ってくれるでしょう。
「原価計算を担当したいから製造業を希望」「建設業会計の経験を活かせる同業種へ転職したい」など、希望業種がある人は、業種に精通したキャリアアドバイザーの存在が役立ちます。
また、多様な業種のキャリアアドバイザーが在籍していれば、幅広い経理求人を保有している可能性も高いです。
選択肢を広げたい人も、ぜひ転職エージェントに在籍しているキャリアアドバイザーの専門性や得意分野を確認してみてください。
経理転職を成功に導いてくれる転職エージェントのおすすめポイント
経理転職を成功に導いてくれる転職エージェントのおすすめポイントは、以下の3点です。
それぞれのおすすめポイントについて解説するので、「使えそうか」「自分に合っているサービスか」など判断してみてください。
経理の業務内容から社風までミスマッチを防げる
経理転職に強い転職エージェントを使えば、経理の業務内容から社風までミスマッチを防げるメリットがあります。
キャリアアドバイザーから詳細な情報を入手した上で、求人への応募を検討できるからですね。
「経理は汎用性の高い仕事」だからと条件面だけ重視して転職した結果、ミスマッチに苦しむ人も少なくありません。
たとえば、「税理士事務所から一般企業」「スタンダード市場からプライム市場」などの転職は業務内容が異なるため、経験が通用しないことも。
他にもミスマッチを防ぐためには、以下の情報を得ておくことが大切です。
- 具体的な仕事内容や業務フロー
- 担当業務の範囲
- 経理部門メンバーの構成や人物像
- 使用する会計ソフトやシステム
- 社風
求人票で確認できる内容もあれば、自分ではなかなか情報収集できない内容まであるため、キャリアアドバイザーからの情報提供は重要でしょう。
選考通過率がアップする
選考通過率がアップするのも、転職エージェントを利用するメリットです。
キャリアアドバイザーから、「応募書類の添削」「面接対策」などのサポートを受けられるからですね。
また、キャリアアドバイザーが応募先企業に推薦状を書いてくれ面接につながったり、面接後に採用担当者へプッシュしてくれたりすることもあります。
経理職は一定以上の経験者の場合、同じ経験やスキルを保有していることも多く、他の応募者との差別化が図りにくい一面も。
たとえば決算業務ひとつ取っても、一人で担当していたか、チーム内で一部業務を担当していたのかによっても評価が変わってきます。
キャリアアドバイザーなら、キャリアの棚卸しを行いながらアピールポイントを引き出してくれるでしょう。
非公開求人の紹介から経理未経験でも転職できるチャンスがある
転職エージェントから非公開求人を紹介してもらうことで、経理未経験でも転職できるチャンスがあります。
非公開求人とは転職エージェントを通じてでないと応募できない求人のことで、経理求人は非公開で募集が行われることも多いです。
経理職は人気が高いこともあり、「未経験歓迎」など好条件の求人は応募が殺到することも。
企業としても、採用活動を効率的に進めるために、非公開にするわけですね。
また経理は経営にも関わる重要な部門です。
企業がポテンシャル採用を行う際は、信頼性など特定の人物像を求めるため、転職エージェントに該当する候補者を紹介してもらうことあります。
ただし、転職エージェントによっては、「経理経験がない人は仕事紹介が難しい」とサポートを断ることがあることも理解しておきましょう。
経理転職に強いエージェント・サイトを上手に活用するためのポイント&心得
経理転職に強い転職エージェント・サイトを上手に活用するためのポイント&心得を紹介します。
ポイント&心得を押さえておくと、より効率的に転職エージェント・サイトを使えるでしょう。
登録は決算期前までに行う
転職エージェント・サイトへの登録は、決算期前までに行うことをおすすめします。
経理職の求人は決算期前に増加する傾向にあるからですね。
とくに押さえておきたいのが、日本企業の多くが決算期として設定している3月の前、1~2月です。
企業が1~2月に採用活動を行うのは、決算業務の繁忙期である3月~6月までの即戦力となる経理人材の採用を済ませておきたからです。
3月までに採用できれば、新年度が始まる4月入社に間に合い、新入社員向けの研修なども一緒にできるメリットが企業にも途中入社の転職者にもあります。
また3月決算の企業の場合、半期決算(中間決算)を行う9月の前にも採用活動を行う傾向にあるため、7~8月も求人が多くなります。
外資系企業では12月決算が多いので、外資系を狙うなら10~11月までに登録して転職活動を始めるといいでしょう。
希望どおりの経理求人を紹介してもらえるわけではない
経理転職に強い転職エージェントを利用しても、希望どおりの経理求人を紹介されるわけではありません。
スキルや適性に合わない場合、希望どおりの紹介が難しいからです。
経理経験があっても実務経験の年数が浅ければ紹介が難しいケースや、トライしたい業務があっても経験がなければ紹介不可なことも。
たとえば中小企業の場合、経理だけでなく給与計算や税務調査の対応なども行う必要もあるので、オールラウンドな人材が求められます。
そのため、経理経験があっても、他の求められる業務経験がなければ、希望しても紹介が難しいわけです。
また、特定の企業を希望する場合も注意が必要です。
ポジションがない場合もありますし、募集があっても企業が求めるスキルや人物像にマッチしていなければ紹介はしてもらえません。
ダメ元でも応募したい場合は、直接応募を検討してみてください。
条件の優先順位を決めておき、すべての希望に合わなくてもOKにするか、自分で妥協点を決めておくのもおすすめです。
経理転職に強い転職エージェント利用の流れを紹介
経理転職に強い転職エージェントの一般的な利用の流れは以下の通りです。
上記流れを把握しておけば、実際に利用する際も使いやすいでしょう。
- 転職エージェントは複数に登録するのもOK
- 面接の日程調整や条件交渉はお任せできる
- 選考時の試験の有無や方法を確認すること
もし登録から入社までの間に、わからないことが出てきたら、都度キャリアアドバイザーに質問するようにしてください。
経理転職を目指す人必見!失敗しないためのコツ
これから経理転職を目指す人へ、経理転職で失敗しないためのコツを紹介します。
自身に経理職への特性があるかを知る
経理職への転職を目指すなら、あるいは経理から経理へ転職する場合には、まず自身に経理への適性があるのかを把握しましょう。
何となく「手に職」のイメージで経理を目指している人の場合、仕事が始まってみると「実は向いていなかった」と感じることもあります。
経理経験があっても、「向いていないかも」と思いつつ仕事を続けていたり、スキルがあって採用されやすいからという理由で経理への転職を考えていたりすることもあるでしょう。
経理職に向いている人の特徴は、以下の通りです。
- 正確性・計画性がある
- 責任感がある
- 数字への苦手意識がない
- コミュニケーションスキルが高く、チームワークを大切にできる
- コツコツ作業が好きで、作業を継続できる
- デスクワークやPC操作が苦にならない
- 経営に興味がある
未経験者の場合、簿記の勉強をしてみて「おもしろい」と思えるかどうかでも、適性が判断できるのではないでしょうか。
ただ「簿記の勉強は楽しかったけど、実際経理になってみて、ルーティンワークは無理だと思った」という人もいるので、「向いている人の特徴」だけではなく、「向いていないと思う理由」も知っておきましょう。
「経理が向いていない」と感じる理由には、以下のようなものがあります。
- ルーティン業務に飽きてくる
- デスクワークが苦手
- 数字が苦手
- 他部門スタッフとの関わりが苦手
- 営業職と違い、自分で売り上げを立てられない
「経理ができれば手に職がつき、つぶしが効くとすすめられた」「経理経験がある」という場合でも、「本当に自分が経理職に向いているのか」「経理がやりたいのか」をよく考えてみましょう。
自分の実力を的確に把握する
経理経験者の転職においては、「転職してみたら、求められるレベルが想定していたより高くてついていけない」という失敗が起こります。
失敗を防ぐためには、自身の実力やスキルを正確に把握することが重要です。
「なんとか内定を得たい」という思いで、実力以上の能力・スキルをアピールしてしまうと、転職後に後悔しかねません。
「ずっと同じ企業で働いてきて、他の企業に自分の実力がどう評価されるのかわからない」という人は、ぜひ転職エージェントに相談してみましょう。
スキルが生きる規模の企業を選ぶ
自身のスキルが生きる規模の企業を選ぶのも大切です。
十分な経理経験があって能力が高い人でも、企業の規模によっては「実力不足」と評価されてしまったり、「ついていけない」と感じてしまったりすることがあるからですね。
「経理」と一言で言っても、企業規模によって任される内容や業務範囲は大きく異なります。
大企業であれば経理業務が分業化されているので、特定分野に精通していると評価が高くなります。
グローバル展開している企業なら、国際会計の知識や英語力なども評価されるでしょう。
一方で中小企業やベンチャー企業であれば、幅広い経理業務を任されるので、経理業務全般をこなせる人材が重宝されます。
「能力が足りない」「周囲に比べて劣っている」のではなく、相性の悪い企業を選んでしまって失敗するケースもあるのですね。
「自身が備えているスキルや培ってきた経験が生きる企業」「目指すキャリアパスにマッチする企業」を選ぶことで、失敗を少なくできます。
もちろん採用選考でも、スキルと企業側のニーズがマッチしていることで、高く評価されやすくなるでしょう。
未経験から経理転職を目指す人が押さえておくべき注意点
未経験から経理転職を目指す人が押さえておくべき注意点を紹介します。
教育体制がある企業を選ぶ
未経験者は、教育体制がある企業を選びましょう。
未経験で入社して、十分な教育体制がないと、わからないことがあっても質問できる相手がいません。
「未経験だけど簿記の資格はあるんだよね?だったらできるでしょ」「自分で調べてよ」などと突き放されてしまったら、とても心細いことでしょう。
とくに中小企業やベンチャー企業では、経理をはじめとするバックオフィス部門のスタッフが少なく、ひとりですべての経理業務を任される「一人経理」になる可能性もあります。
一人経理で前任者からの引継ぎが十分でないと、業務負担も精神的な負担もかなり重くなると考えられます。
経理未経験者は、教育・研修体制の有無をチェックしましょう。
志望理由を明確にする
未経験から経理事務を目指して選考を受ける場合には、志望理由を明確にしましょう。
キャリアチェンジにあたっては、「なぜ経理の仕事に就きたいのか」という説明が求められます。
経理の仕事内容を踏まえたうえで志望理由を説明できれば、「未経験ながら経理の仕事についてしっかり調べてきており、志望度が高い」と思ってもらえます。
「経理を目指すきっかけとなった具体的なエピソード」をアピールするのも効果的です。
例えば「小売店店長として帳簿作成をしており、経理に興味をもった」「営業職として働いており、売上だけではなく利益率を考えたときに、経理に興味をもった」などの例があるでしょう。
また経理はどの企業にもあるポジションなので、「たくさんある企業の中で、応募先を選んだ理由」も明確に説明する必要があります。
明確な志望動機を伝えるためには、しっかりと企業研究することが大切です。
経理スキル以外の能力をアピールする
未経験者は経理スキル以外の能力をアピールするのも重要です。
経験者に比べて、経理スキルでは見劣りするためですね。
例えば「営業事務として、正確さを意識して請求書作成・資料作成に取り組んできた」「社内外の人とコミュニケーションをとり、円滑な業務遂行を心がけてきた」といった経験は、経理職に応募するうえでも評価されます。
面接官・採用担当者に、「あなたが強みを生かして働くイメージ」を抱いてもらえるよう、具体的なエピソードとともにアピールしましょう。
経理求人を選ぶ際のチェックポイント
経理求人を選ぶ際のチェックポイントを紹介します。
業務範囲が明確か
経理求人を選ぶ際には、業務範囲が明確に示されているかをチェックしましょう。
経理に任される業務範囲は、企業によりさまざまだからです。
例えば「決算をお任せします」と書いてある場合でも、「月次決算」「四半期決算」「年次決算」などさまざまな種類があり、担当業務は月次決算だけかもしれません。
また「主担当なのかアシスタント的な立場なのか」といった違いもあります。
求人票から詳しい情報が読み取れない場合は、面接時に確認したり、転職エージェントを通じて質問したりしましょう。
繁忙期の残業について記載されているか
経理求人を確認するときには、繁忙期の残業についての記載もしっかりチェックしましょう。
経理職は決算前が繁忙期で、残業も多くなるからです。
「繁忙期の時期」「残業や休日出勤の頻度」「代休取得の有無」などを確認しておくと、心づもりができます。
なお派遣社員ですと、時期を問わず残業なしで退社できる求人も少なくありません。
「残業や休日出勤がないこと」を重視して経理職の求人を探すなら、派遣社員も選択肢に入るでしょう。
経理の転職で評価されるスキルと資格
経理の転職で評価されるスキルと資格を紹介します。
基本的な経理スキル
経理の転職では、まずは「基本的な経理スキルが身についているか」が重視されます。
経理は専門知識が必要な仕事だからですね。
具体的には、「最低でも2~3年以上の実務経験があること」または「簿記2級程度の能力があること」が評価されます。
経理経験があっても実務経験が短すぎる場合は、「短期離職した」「決算など重要な業務の経験が浅い」と見られ、スキル不足だと判断されることもあります。
また2~3年以上の実務経験があっても、企業が求めている業務経験に合っていないと、「欲しい経験・スキルに対して不足している」と判断されるので、注意しましょう。
例えば経理業務全般を担当できる人材を求めている中小企業に対して、「大企業で財務諸表作成の一部分を担当していました」という人が応募しても、ニーズに合わないからですね。
コミュニケーションスキル
経理の転職では、コミュニケーションスキルも評価されます。
経理の転職でコミュニケーションスキルが評価される理由は、以下の通りです。
- 社内の他部署と接点があるため
- 一定以上の規模がある企業では、経理業務をチームで行うため
- 管理職になると、「他部署との調整」「人材育成」「経営陣への説明」などを担うため
例えば予算編成や経費精算で、経理スタッフが他部門との調整・説明を行うことも多いです。
経理担当者に「不正を許さない」「正確な経費処理を行うため、ルールを順守する」という姿勢や冷静さが必要なのはもちろんですが、冷たく高圧的な態度だと軋轢が生じることも。
そのため相手の立場を理解したうえでのアドバイスや、相手の理解力に合わせた説明能力も求められます。
「経理はコツコツ机に向かう仕事」というイメージをもつ人は、意外に思うかもしれませんが、実は経理パーソンにとってコミュニケーションスキルは重要だと認識しておきましょう。
パソコン・資料作成スキル
経理職では、パソコンの操作スキルや、OAソフトを利用しての資料作成スキルも求められます。
経理の仕事ではMicrosoft Excelなどの表計算ソフトや、会計ソフトを使用するからですね。
企業ごとに利用している会計ソフトは異なり、企業独自のカスタマイズを施しているケースもあるので、使ったことがないソフトに拒否感を抱かない柔軟性も必要です。
また会議用の資料作成を任されることもあるので、会計ソフトなどから抽出したデータを、経営状況を把握しやすい資料を作成する能力も評価されます。
ペーパーレス化も進んでいるため、パソコンのスキルは重要です。
マネジメントスキル
経理部門の管理職として転職したい場合には、マネジメントスキルも重要です。
部署のリーダーとなる管理職には、会社・部署の目標達成に向けた人材育成や進捗管理が求められるからですね。
もちろん経理部門をマネジメントするのですから、経理業務全般への深い理解も必要です。
さらに企業全体の「稼ぎ方」「コスト」「お金の流れ」を把握しておく必要もあるでしょう。
管理職そのものの経験がなくても、「プロジェクトのリーダーを務めた」「後輩の指導・評価を行った」などの経験は評価されます。
「管理職に挑戦したい」という人は、今までの経験からマネジメントスキルについてアピールできるようなエピソードを探し、深堀していきましょう。
英語スキル
「海外進出している日系グローバル企業」や「外資系企業」などへの転職であれば、英語スキルも評価されます。
上記のような企業では、英語による経理(英文経理)に対応できる人材を募集することがあるからです。
英語による経理(英文経理)には、大きく分けて以下の2種類があります。
- 日本の会計基準に従って処理するが、勘定科目は英語
- 米国式の会計方式に従って処理する
経理に必要な英語力を証明できる資格としては、「USCPA(米国公認会計士)」「BATIC」などがあります。
英語力があると収入アップも期待できますので、「希少性の高い経理パーソンを目指したい」という人には、ぜひおすすめのスキルです。
日商簿記2級
経理の転職で評価される有名な資格としては、日商簿記2級があります。
経理では実務経験が重視されますが、簿記2級を取得しておくことで、基本的な知識が身についていることの客観的な証明となります。
とくに未経験から経理職へ転職する場合には、実務経験がない分、簿記資格が強みや自信になるでしょう。
「中小企業で経理から総務まで幅広い業務を担当していたため、専門性に自信がない」という場合も、簿記2級の資格を取っておくのがおすすめです。
「実務経験がなくても、簿記2級があれば応募可能」という経理・経理事務の求人も多く見られます。
ちなみに簿記検定には「日商簿記」「全経簿記」「全商簿記」「日ビ簿記」があり、知名度が高いのは日商簿記となります。
実務経験がない人には、とくにおすすめしたい資格です。
経理転職に強い転職エージェント・サイトQ&A
経理転職に強い転職エージェント・サイトのQ&Aを紹介します。
該当する質問がある方はチェックしてみてください。
A.経理の転職市場動向や経験、希望条件などによって異なります。
市場が活況で経理求人も多ければ、選択肢も増えるため比較的早く転職先が決まる可能性も高いです。
求人数が多くても市場価値が低い人や、高い希望条件を持っている人は、なかなか転職先が決まらない場合もあります。
転職を急ぐ人や希望の時期などがある人は、転職エージェントに相談してみるといいでしょう。
A.経理転職に強い転職エージェント・サイトの登録に年齢制限はありません。
経理職は幅広い年齢が活躍しています。
年齢が上がるにつれて求められる経験や専門性は高くなりますが、ミドル世代の利用者で転職を成功させている人もいます。
ただし、未経験から経理転職を目指す場合、「柔軟性や学習能力の高さ」「ポテンシャル」などの観点から、20代若手が有利となる傾向にあることを理解しておきましょう。
A.希望の業務内容やポジションによって求められるスキルや資格は異なります。
未経験から経理を目指す場合、「簿記2級」があれば評価される可能性が高いです。
スタッフレベルであれば、3年以上の実務経験があれば即戦力として評価されるでしょう。
管理職を希望する場合、経理の実務経験や専門的な知識はもちろん、リーダーシップやコミュニケーション能力といったスキルが求められます。
また、難関資格である「税理士」「公認会計士」「簿記1級」の資格があれば有利になるでしょう。
A.経理転職に強い転職エージェント・サイトは紹介可能な仕事が限られていることもあります。
財務・会計に関連する職種を中心に扱っている転職エージェント・サイトが多いからです。
経理以外であれば、「税理士」「公認会計士」「コンサルティング」などの求人がある場合も。
幅広い職種を検討したいなら、「doda」のような総合型の転職エージェント・サイトを活用するといいでしょう。
A.後悔しないためには転職前に準備をしっかり行いましょう。
経理転職でよくある後悔は「新しい職場でスキルが通用しない」「方針や仕事の取り組み方が違う」などです。
自身のキャリアの棚卸しや希望条件を明確にしておくことで、スキル不足で後悔することを回避できるでしょう。
また、企業研究や職場の情報収集を行うことで、ミスマッチも防げます。
後悔しないためにも、ぜひ転職エージェントからのサポートを受けながら経理転職を目指してください。
エミリス担当者からの経理転職のアドバイス
経理の転職には、経理転職に強い転職エージェントにサポートしてもらいましょう。
さまざまな経理求人があるのはもちろん、非公開求人の紹介も受けられるため、自分一人では見つけられないような企業や業務内容の求人に出会える可能性も。
また、経理職ならではの転職の悩みにもしっかり対応してくれます。
今回紹介している経理転職に強い転職エージェント・サイトは、経理の実務経験者なら活用できるサービスばかりです。
未経験者だと活用の難しいサービスもありますが、ぜひ自分に合った転職エージェント・サイトを選んで経理転職の成功を目指してください。